最近読んだ本にとても興味を引かれる話がありました。
本の内容は「チーム作り」に関するものでしたが、私が興味を持った箇所は「仕事で全力を尽くすには」という訳者のあとがきです。
「仕事の反対語は何だと思いますか?」
この質問を日本人に向けてすると、多くの人は「休み」と答えるそうです。私も「休み」と答えると思います。
「では、休みは何をリカバリーするためのものですか?」
次にくるこの質問には多くの人は「体力」と答えるそうです。確かに、体力を回復するためには休みは必要ですからね。平日お仕事で疲れた体を休みを使って体力を回復するイメージ。
一方で欧米人に「仕事の反対語は?」と質問をすると「遊び」という答えが返ってくるそうです。
この回答の違いの根本的な原因は何か? その回答の中に「今後の仕事への取り組み方」のヒントのようなものが隠れていると思いました。
[目次]- 仕事で全力を尽くすには「体力」がベースになる
- 体力の回復には「休み」、やる気の回復には「遊び」が必要
- 仕事の反対語から読み解く仕事への取り組み
- 日々の仕事で体力を使い切らない努力を
- 仕事の反対語は「遊び」と言えるようになりたい
目次
仕事で全力を尽くすには「体力」がベースになる
こちらの図は書籍中の【「仕事に必要な力」をどうリカバリーするか】という図から引用しました。
さて仕事で全力を出すためには、そのための準備が必要です。準備とは体力、モチベーションなど仕事に対する行動力、集中力を支える基盤となるものです。
これを図示したものが上の図で、まず「体力が全てのベース」となっています。体力がなければ何も出来ないですからね。納得。
体力の次に必要とされるもの。それは「やる気・気力・意欲」、すなわちモチベーションの維持。仕事への適正などが最後の「能力」の部分に当たります。
個人的には自分の得意なこと (能力) が仕事をする上で「モチベーション」を生み出す側面もあるので、一概に「能力」は「モチベーション」の上にくるとは思えないのですが、「体力」が全てのベースになるという点に関しては概ね賛同致します。
元気で健康なことは、全ての基盤。
体力の回復には「休み」、やる気の回復には「遊び」が必要
体力の回復に必要なものは「休み」であり、やる気の回復には「遊び」が必要であると訳者は述べており、これは私自身の経験を踏まえても非常に納得がいきます。
ここで日本人と欧米人の「仕事の反対語は?」という質問への回答が、両者の休日の過ごし方と結びついていることが明らかに。すなわち日本人は仕事以外の時間を「休み」に当て、欧米人は仕事以外の時間を「遊び」に費やす人が多いという点です。
仕事の反対語から読み解く仕事への取り組み
日本人は世界中から「勤勉・真面目」な人種であると言われています。私たち日本人の性格は仕事への取り組みに表れ、その結果「仕事の反対は休み」という考えを生み出していると訳者は考察しています。
具体的には、日本人の多くは普段の仕事へ100%の力を投入し力を消費し、休みの日には使い果たした体力の回復に時間を使うという仕事への取り組み方に表れています。
一方欧米人は仕事への取り組みには余力を残し、休日には残った体力で遊びに時間を使いモチベーションを回復するという姿勢が見えます。本書の中の例でいくと「海軍であっても任務の合間には甲板で音楽を聞きながら沈む夕日を眺め、寄港地で思い思いの時間を過ごす」という仕事への取り組み方です。
日々の仕事で体力を使い切らない努力を
私はせっかくなので、毎日を楽しく過ごして生きていきたいと考えています。いや、楽しく過ごしたくない人なんてあまりいないと思いますが…。
人生を楽しく過ごすためには、「自分のやりたいことは全部やる」という姿勢は保っていきたいですし、これからも新たな挑戦を続けていきたいです。挑戦することが私にとって遊びのような側面がありますので…。
そこで仕事へのモチベーションを維持しながら、仕事と生活のバランスを保つためにも、日々の仕事で体力を使い切らない努力は必要であると考えています。
昔の記事でも、日々のコンディショニングには力をいれているといった内容の記事を書きました。これも休日の時間を自分の好きなことに目いっぱい時間を使うためへの投資です。
休日であっても朝6時ぐらいに起きて切り絵を進めたり、ブログを書いたり自分の好きなことをして過ごせる時間を、できるだけ長く確保できるよう努めています! (たまに9時ぐらいに起きることもありますが…)
仕事の反対語は「遊び」と言えるようになりたい
私は昔の労働環境というものを知らないので、あまり偉そうなことを言えません。が、先輩方のお話を聞いていると、最近は「ライフワークバランス」が各企業で重視されつつある雰囲気を感じます。
自分の環境に合わせながら、日々「遊び」に注力できるよう力配分を考え、いずれは「仕事の反対語は「遊び」です」と言えるような理想のライフスタイルを実現するつもりです。
遊びの中からでも、仕事に役立つ新しい発想は生まれてくるからね! (多分)
では、そんな感じで!
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