【2022年5月2日 テンプレートファイルのリンク先を修正】
【2022年5月4日 テンプレートにイラストレーター用を追加】
自分が使っているキャプションボードの作り方をご紹介いたします。
目次
キャプションボードとは?
絵や写真に添えられたタイトルや説明文です。よく美術館などで絵の下に貼ってあるアレです。
特に決まりはないので、個人的な好みで作成しています。
黒沼弥生のキャプションボード
非常にシンプルな構成で、見やすさを優先しています。
それぞれ上記のようなフォント、文字サイズで構成されています。
明朝系かゴシック系かは個人の好み次第で作って大丈夫です。最近の美術館のキャプションなどを観察していると、ヒラギノ角ゴシックなど、視認性が高いゴシック系が主流のようです。
ご自分の作品にあったフォントの選び方についても書いています。
[リンク] >>>【フォントの選び方】アートの世界観をフォントでどう設計するか?テンプレート (Word, Power Point)
ご自由にダウンロードしてご使用いただけるよう、普段使用しているテンプレートを作りました。
ファイルの制作環境はWindows版 Office2016です。ご使用される環境によってはレイアウトがズレる可能性がございますので、ご自身で修正しながらご使用ください。
▼ テンプレートファイルのダウンロード
テンプレートをご利用の際は [Google ドキュメントで開く] ではなく、 [ダウンロード] から、ファイルを保存してお使いください。
Google ドキュメント (またはスライド) で展開した場合、[ファイル] > [ダウンロード] > [Microsoft Word (.docx)] (または [Microsoft PowerPoint (.pptx)] )からダウンロードできます。
キャプションボードに必要な情報
個人的にキャプションに入れたいと考えている情報は以下の6つ。
- 作品タイトル
- タイトルの読み方
- 作者名
- 使用した画材
- 制作年月日
- 価格
もちろん内容は個人の自由ですが、情報を詰めすぎず、シンプルなスタイルを目指しています。
外国のお客様が多い場合には、邦題と英語表記の二つを併用するなど、見る相手に合わせた表記が望ましいでしょう。
キャプションボードのサイズ
現在はA8サイズ (52×74 mm) または B9サイズ (45×64 mm) をメインで使用しています。名刺サイズも試しましたが、少し横長すぎて違和感を感じたのでやめました。
規格等があるわけではないので個人的の好みです問題ありません。作品の下に配置してみて、違和感がないサイズが目安となります。
僕の作品はA4サイズが多いので、A判サイズの方が当てはまりがよい気がしています。ただしキャプションが大きくなると、そのぶん材料費もかかるので、見づらくならない程度に小さくしたいと考えています。
ちなみに、A判は国際規格、B判は国内規格です。
キャプションボードの作り方
1. 雛形を作る
テキストを打ち込めば出来上がるひな形を作っておくと便利です。以前は主にMicrosoft社のPowerPoint (パワーポイント) を使っていました。最近はIllustratorで作る機会が増えています。
PowerPoint以外のOfficeソフトでもテキストボックスのサイズは自由に変更できますが、パワポは他のソフトと比較して微調整しやすい点がオススメです。
2. 印刷
コピー用紙だと紙質が薄く、パネルへの張り付け作業が難しくなります。そこである程度、厚みのある用紙をおすすめしています。
現在私が使用している紙はこちら。
3. のり付きパネルに貼り付け
>>> Amazon | プラチナ のり付パネル ハレパネ A3判 3mm厚 5枚入り AA3-3-1900
片面にのりが付いているタイプのパネルに貼り付けます。
厚さは3 mm、5 mm、7 mmがありますが、個人的には3 mmが加工がしやすく、オススメできます。キャプション程度の利用であれば、強度も十分と言えます。
5 mm以上は切りづらいため、ほとんど使用することはありません。
最初に、パネルの端1 cmぐらいにカッターで軽い切り込みを入れます。
例示なので2枚だけで作っていますが、実際はA4単位で作成しています。
紙をめくります。
パネルの端に合わせてキャプションを貼り付け。
パネルの紙をすべてはがします。
シワにならないように、丁寧にパネルに貼ります。
あとは部分ごとに切り離します。
完成です!
パネルののりがカッター刃に付着すると切りづらくなるので、頻繁に刃を入れ替えると楽になります。
キャプションボードが統一されていると、展示会に統一感が出ます。ご自分のスタイルを目指して、アレンジにもチャレンジしてみてください。
参考ページ
使用フォントの選び方
ご自分の作品にあったフォントの選び方について。フォントを楽しみましょう。
>>>【フォントの選び方】アートの世界観をフォントでどう設計するか?
参考書籍
キャプションを作るさい、余白をうまく活用するとぐっと見栄えがよくなります。
展示グッズの作り方
>>>【DIY】ポストカードスタンドを簡単手作り | 設計図つきで解説
>>>【DIY】切り絵作業に使える傾斜台を自作 | 設計図つきで解説
キャプションボード!
この名前がわからずずっとネットの海をさまよっていました…
小学生の娘の絵を飾り、折角なのでキャプションボードを作りたいと
思っていたのですが、こちらでフォントまで紹介して頂いて大変助かります。
サイズや材料までいろいろ思案していたのですが、痒い所に全て届く内容ですね。
早速作ります!本当にありがとうございました!
コメント頂きましてありがとうございます。
ぜひご活用して頂ければ幸いです。
今後も皆様のお役に立つ記事の更新を目指して頑張ります。
4月末に写真の初写真の個展を開く予定ですが、その作品の下に掲示するものが、
何というのか知りませんでしたが、ここで詳しく教えて頂いたので、光明が
見えてきました。 併せて作り方まで書かれており、きめ細やかなご教授に感謝です!
ありがとうございました。
コメントありがとうございます! お役に立てようでとても嬉しいです。
初個展、頑張ってください!
[…] その調査の過程で、こちらのサイトでテンプレートを発見しまして…キャプションボードの作り方 | 図解で詳しく解説ほぼ、ここで紹介された手順に従って、作成してみました。黒沼弥 […]
初めまして。キャプションボードの作り方をこの記事で学び、無事作成することができました!
ほかの方も仰っていますが「痒いところに手が届く」とても具体的な内容で助かりました。
これで、父の喜寿を記念した個展開催を迎えることができます。
本当にありがとうございました。