IT化が進んでいる昨今、手帳、本、オーディオ…なんでもデジタル化されたものを扱うことが主流になりつつあります。
確かに使い慣れれば便利な面が多く、デジタル機器が主流の流れに逆らうつもりは一切ありません。
ただし便利な反面、僕自身これまで数々の苦い思い出をしてきたので、デジタルデータは壊れるものと心得ることが大事だと思うようになりました。
外付けHDDの破損
壊れて一番大きな損失になったのが外付けHDD (ハードディスク) です。
修理 (内部データの吸い取り) にかかった費用…実に13万円。
2016年、それまで普通に使用していたHDDが突然カラカラと異音を立て、パソコンに認識されなくなりました。
HDD内には学生時代に撮った思い出の写真や、作品用の参考資料、紙として持っていた本や漫画を電子化したデータなど、使えなくなると非常に困るものばかりでした。
その外付けHDDは、バックアップ (別の場所にファイルを保存しておくこと) を取っていませんでした。そのため、写真や本など、HDDの故障と同時に一瞬で失ってしまいました。
HDDのデータ復旧には、誤ってデータを消してしまったなどの「論理障害」とハードディスクそのものが壊れる「物理障害」の2種類があります。
人間に例えると前者は「物忘れ」、後者は「脳みそが壊れる」感じです。
特に厄介なのは物理障害で、HDDに傷がついているとデータの復旧も不可能に、データの吸い取りが出来たとしても高額の修理費用が掛かります。
結局僕の場合は物理障害でした。比較的軽度だったため、データ復旧はできたのですが修理費用に13万円かかりました (それでも物理障害にしては安い方らしい)。
何がお伝えしたいかと申しますと、「デジタルデータは思わぬきっかけで壊れるし、安全な保管方法とは言えない」ということで、「普段からデータのバックアップはこまめに取らないと痛い目を見る」ということです (まぁ当たり前ですが)。
…勉強代としては、なかなか高額な買い物となってしまいました。
電子書籍 (PDFファイル) の破損
引っ越しに合わせて、本棚に入りきらなくなった本300冊を電子書籍にしました。
裁断機とスキャナーをレンタルし、1週間かけて自分で電子化しています。
大変な労力でしたが、かなりのスペースを確保することができ、当初は満足していました。
しかしそれからしばらくたち、久しぶりに読もうとファイルを開いたところ、いくつかページが破損していたり、ファイル全体が壊れて開けないものがありました。
たまにしか使わないファイルでも、いざ使おうと思ったときに使用できないのはとても困ります。
確かに電子データは場所を必要としないので、国土の狭い日本には相性がいいものと思っていました。しかし消えたり、壊れてしまっては困るデータの取り扱いには十分気をつけなければいけないなと思いました。
結局、必要だったファイルは過去の教訓を活かし、バックアップ用のHDDに保存されていたため、今回は事なきを得ました。本当に危ない。
プレゼン資料の全消失
これは学生時代の話ですが、当時月に1回はプレゼンをするような環境にいました。
中には絶対に休めないような大事なプレゼンの機会もあったのですが、なんと発表5時間前にパワーポイントのデータが全て破損するという悲劇に見舞われたことがあります。
周りにも発表前日にプレゼン資料のデータが消え、徹夜で作り直している同期もいました。
僕自身はその方のような失敗をしないよう、大事なプレゼン資料はUSB、パソコン本体、クラウドサービスと3重のバックアップをしていました。
パワポのデータ破損後、直前まで作業していたファイルを引っ張り出して修正し、プレゼンにはなんとか間に合わせました。
研究室の後輩には、「このデータが無くなったら卒業できない」という大事なデータでも、バックアップをとらずに作業している人もいます。
そういう方に会うたびに自身の身に起こった恐ろしい体験談をお伝えしています (どの程度わかってもらえているかは分かりませんが…)。
「データは消えないもの」と信じて疑わない方も多いのではないでしょうか。
いろいろ苦い経験をしてきた身からすると、「データは消えるし、無くなって当然のもの」と考えています。。
みなさんもデータファイルの取り扱いには十分気をつけてください。
写真の取り扱い方
スマホのカメラもかなり進化しているため、出先で気軽に写真を撮れる時代になりました。
ただ、せっかく撮った写真をSDカードやスマホ本体に保存したまま放置される方も多いでしょう。
撮った写真を現像せず、データとしてのみ保存している場合、故障やデータの破損など、思わぬアクシデントで全ての写真が消えてしまう可能性は常に付きまといます。
私自身は過去に何回か苦い思いをしているので、手元にずっと残しておきたいと思う写真は現像してアルバムにしまっています。
最悪、現像した写真さえあれば、高画質でのコピーやスキャンもできるからです。
定期的なバックアップは本当大切
データを扱う上では、故障のリスクも加味してデータのバックアップを取るのが常識です。
しかし動画などは容量も大きく、気軽に何重もバックアップをとれるようなものではありません。
また、バックアップファイルを上書きしてしまうと、破損したファイルをそのまま保存していた…なんてこともあるのでなかなか常時チェックしているのも大変な作業です。
アナログとデジタルの使い分けにいまだ苦戦しています。
なんとか良い妥協策を見つけたいと考えています。
何かいい方法があれば、ぜひ教えてください。
その前に、皆様も大事なデータが消える前にぜひバックアップをしまておくことをオススメ致します。
コメントを残す