「ディズニー」というブランドの守り方
舞浜駅がディズニーランド駅にならなかった本当の理由。
それは駅名に「ディズニー」を使ってしまうと、駅前のコンビニや店舗で「ディズニー駅前店」という名前を使えるようになり、ディズニーブランドのコントロールが効かなくなるからです。
ディズニーのブランド力
ブランドのコントロール力
エンターテイメント会社として、ディズニーのブランド力は世界でもトップレベル。
世界のブランド資産データベース、BrandZによる調査では、全カテゴリーの中で18位にランクインしています (2017)。
[参考]>>>世界のブランド価値TOP100ランキング 2017エンターテイメントの中でディズニーのブランド力は圧倒的で、「ディズニー」というブランドを守るため、非常に緻密な戦略が組まれています。
その中の基本戦略は「ディズニー」という名前とキャラクターイメージの徹底保護 (コントロール力) にあります。
小学校の卒業制作で描かれたミッキーの絵を消させた
ブランドコントロールの徹底ぶりは「小学校の卒業制作で描かれたミッキーの絵を消させた」という、都市伝説のような本当の話からも伺えます。
1987年に滋賀県の小学校で、卒業生106人が集まり、卒業記念としてプールの底にミッキーとミニーの絵を描きました。
(中略)
そして、その小学校へ「日本ウォルト・ディズニー・プロダクション」の社員が現れます。社員の口から飛び出した言葉は「ミッキーの絵を消して欲しい。消さなければ著作権法違反で訴える」というものでした。
[引用]>>>【真相】「小学生がプールに描いたミッキー」が、ディズニーの著作権を侵害した話。
個人ブランドを守るために
正直、小学生の頃、この話を聞いたときは「ひどい話だなー」と思いました。でも、今なら理解できます。
企業が自分たちの「世界観」を守ることは、世界観を信じるお客さんのためのサービスで、徹底して守らなければならない点なのです。
一度例外を許してしまうと、数珠つなぎに同じような事例が許されてしまいます。そのため、ブランドコントロール力を重視するディズニーとしては、絶対に死守しなければならない件だったのでしょう。
これはアーティストを目指す個人にも言えることです。自分という個人ブランドを守るため、何をしなければならないのか? を考えるきっかけになります。
日々の所作、SNS、ブログでの情報発信など、世界観の構築のために守るべきものをハッキリさせておくことが必要でしょう。
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