前回の記事で「2019年、もっと絵が描けるよう練習します!」というお話をしました。
絵の練習はどうすればいいか?
僕の周りには絵を描ける友人などがいません。そのため独学で効率よく、絵を学ぶ方法を考えていました。
そこで最初に手にしたテキストは『絵はすぐに上手くならない』です。
これから絵を学ぼうとしている僕にとって、なんとも残念なタイトルですが、絵を学ぶための方法論、手引きとしては良書ではないかと思います。
「絵を描ける」とは、何か?
この本では「絵を描く」について、8つの能力に分解し、解説されています。
アイディア
オリジナリティ
形状ストック
構図構成力
形を取る力
立体を把握する力
テクニック
完成させる力
成冨ミヲリ, (2015), 彩流社『絵はすぐに上手くならない』
そして自分が絵を描く目的に合わせ、必要な能力をどのように伸ばしていけばいいかが示唆されています。
左手のクロッキーから、長所短所を見極める
この本で紹介されていた方法で、今の自分の能力を分解してみます。
以下は本で紹介されていた自己テストの方法になります。
ここで鉛筆を用意して、手をクロッキーしてみます。
(中略)
手のひら側を一枚、あとは自由な角度で三枚ほど描いてみましょう。制限時間は特に設定しませんが、速い人で一枚三分程度、遅い人でも十五分くらいが目安となります。
成冨ミヲリ, (2015), 彩流社『絵はすぐに上手くならない』
実際にクロッキーするときは、1枚あたり3分に設定し、12分で4枚のクロッキーを完成させました。
この本を使ってご自分で長所短所をテストしたい方は、目次からまとめページへ飛んでください。
先に僕の作例をみてしまうと、印象が引きずられて正確なテスト結果を得られなくなる可能性があります。
▼ テスト結果は下の通りでした ▼
自己判断テストの結果
描写のサイズ
比較的、紙いっぱいに大きく描けていました。これは
- 視野が広く、全体を見る能力がある
- 一方、細部の観察が弱い
という結果を示唆しています。
線の状態
細い線を細かく繋げ、全体の形をとっています。また輪郭を何度もなぞっています。これは、
- 線で絵を描くことに慣れていない
- 輪郭をなぞるのは、自信のなさの現れ
- 細かな描写の絵が得意な人に多い
という分析結果になりました。
立体感
影を使い、平面ではなく立体として物体を捉えることができていました。影をつける癖は、切り絵で培われたものだと思います。
このように立体的な絵を描く人は、
- 迫力ある絵が描けるタイプ
- ただしシルエットが狂いやすく、デフォルメが苦手
という特徴があるようです。
確かに平面的な絵よりも、影を多用した劇画調の絵の方が得意な自覚があります (ジョジョや北斗の拳など)。
割と分析結果が当たっているので、面白いです。
こちらのクロッキーも、比較的全体のバランスが整っており、濃淡で立体を表現する僕のクセが出ています。
まとめ
以上、僕のクロッキーの特徴から、現時点で分析できたのは
- 立体で見るのが得意
- 視野が広い
- 細部の観察は弱い
- 自信がなく、線を描く練習が必要
ということです。
これを本の中で紹介されていた質問事項と合わせ、チャート化すると
現在の僕の絵を描くスキルを可視化できました。
あくまで現時点でのデータなので、ここから
- 何を目的に絵が上手くなりたいのか (ゴールの設定)
- どの能力を伸ばしていくか (必要スキルの設定)
- どのような方法で訓練するか (道筋を明らかにする)
というステップを組み立て、一歩ずつ絵が上手くなるよう頑張りたいと思います!
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