最近私が目にするインターネット界隈では、次のような言葉をよく見かけます。
「何をやるかよりも、何をやらないかということが重要だ」
特に今は年が明けて約半月、今年の新たな目標に向かってやることを整理している人が多い中で、「改めて”やらないこと”の重要性を再認識した」という方も多いのでしょう。
「やらないことを決める」とは?
もともと誰の言葉か?
「やること」より「やらないこと」を決めることが重要と言った人物でパッと思いつく人物は、Appleを創業した故スティーブ・ジョブズ氏です。彼の死後刊行された伝記でも、このフレーズが出てきます。
セリフを引用しようと思ったんですが、肝心の書籍をすでに手放していました…。
確か「何をするかと同じぐらい、何をしないかを大切にしてきた」といったフレーズだったと思います。まぁそれに類するものです。
調べてみると、他に1987年にノーベル生理学賞を受賞した利根川進氏も同じような言葉を残しているようです。
何をやるかより、何をやらないかが大切だ。(ノーベル生理学賞受賞 利根川進)
[引用]>>>名言ナビ
やらないこととは?
これは人によって解釈が異なるかもしれませんが、私の中では「やりたいこと (目標) を阻害するために無駄な要素」と考えています。
たとえば私にとってやりたいこととは、切り絵やウェブサイトの更新のような作業です。目標は2019年に個展を開催することで、それまでに作品も揃えたいので創作活動にきちんと時間を使いたいと考えています。
ずっと往復2時間かかる社員寮から通勤していたのですが、最近になって切り絵の時間を少しでも捻出したいと考え、格安の社員寮を退寮し、会社近くにアトリエ兼自宅を借りて一人暮らしをはじめました。
[参考記事]>>>【実録】都内に引越して一人暮らしするのにかかる初期費用の総額は?上の記事でも書いたのですが、引っ越しの初期費用に70万円ぐらいかかって、さらに光熱費、食費、家賃、インターネットなどが上乗せされ、月々の生活コストが大幅に上昇しました (当時寮費は食事込みで5万円程度)。
「なんでそこまでして引っ越したの?」とよく聞かれますし、他の人からしたら格安の寮を抜けるなんてありえないと思われているのです。
ただ会社近くに引っ越したことで通勤時間が1日1時間短くなり、月に20時間、1年間で240時間のまとまった時間を得ることができました。
「今でしょ?」で有名な林修先生も「高い家賃でも職場の近くに住むべき」と主張されていて、概ね同意しています。
[リンク]>>>林先生が主張の「高い家賃でも職場の近く住むべき理由」 共感の声が相次ぐあとはお掃除ロボットや乾燥機付きの洗濯機も導入しました。初期費用はかかりましたが、おかげさまで家事の時間を短縮し、作業時間を捻出することができました。
[参考記事]>>>【アトリエ】切り絵作業場のお掃除事情なぜ、やらないことが大切なのか
さて私なりの解釈ではありますが、なぜやらないことを決めるのが大事なのか? というお話。
これは人の1日が24時間で、一生が約80年ほどであるという時間に制限があることに由来していると思います。
Twitterとかを見ていると、仕事で成功された方って他のどんなものよりも「時間」を大切にされている印象。なぜなら時間だけはどんなにお金があっても、追加購入できないものだからです。
厳密に言えば、家政婦さんを雇ったり、タクシーで通勤したり、時間をお金で買うという行為はある程度可能ですが、それでも限界があります。この有限で貴重な時間という資源を最大限に利用するため、「やらないことやらないと決める」ということが大切なのかと感じます。
また時間以外にもお金、人材など限られている資源は多いので、その中でやりたいことに注力するためにも「やらないこと」をはっきりさせることは重要。
弥生の「やらないこと」
以上の理由から切り絵に集中するために私自身が「やらない」と決めていることをいくつか挙げます。
- だらだらスマホを触らない
→ 細かい時間でも積み重ねると膨大に。 - だらだらテレビを見ない
→ 引っ越しを機に破棄。 - 徹夜しない
→ 翌日何もできないので、結局効率が悪い。 - 不健康な生活をしない
→ 末長く創作活動を楽しめる人生を歩みたい。
まだ2018年も始まったばかりです。
「今年やりたいこと」を考えた方は、次はやりたいことを達成するために「やらないこと」を決めてみてはいかがでしょうか。
一日は24時間しかないですよ!
では、そんな感じで!
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