【創作活動】作品の制作と広報活動の割合について考えたお話




創作活動を行なっていく上で最も優先すべきは作品の制作です。とても当たり前のことですが、私自身ここ数ヶ月ウェブサイトの運営に大きな割合で力を入れてしまい、なかなか制作活動の方に時間をとれませんでした。

先月はアトリエ兼事務所の移転もありましたが、ようやく身の回りのことがひと段落したので、創作活動の方を再開しています。

ただ創作活動に力を入れると、ウェブサイトの運営は更新頻度が落ちます。一日に使える時間は限られているので、制作と広報 (ウェブサイトの運営は自身の活動の広報的な役割) 同時にハードにこなしていくのは無理が生じます。

そこで制作と広報活動の適切な割合に関して、自分なりに考えてみました。

制作 6、広報 4の割合でいく

いろいろ考えましたが、当面は制作6、広報4の割合でいくことにしました。ひょっとすると「広報に4も割くんですか?」というご意見もあると思いますが、これについて思うことをつらつら述べます。

作家は制作活動がメイン

live-cutting

すごく当たり前のお話で恐縮ですが、作り手としては当然、制作活動をメインに続けていきたいと考えています。

私の切り絵を見るのを楽しみにしてくださる方も、作品が見たいのであって、私自身のことにはそんなに興味がないであろうと思っております。何より、(自称) 作家を名乗っているからには、それに伴う行動をしていくのが、作品を楽しみにしてくださる方への誠意だと思います。

なので、優先順位は明らに制作活動>広報活動の順になります。

広報活動の重要性

ところが、制作 6に対して広報 4というかなり大きな比率で広報活動も重要視しています。

なぜなら作品を見る機会を作らないと、そもそも存在を認知してもらえないから

どんなにおいしいラーメン屋さんでも、サハラ砂漠の中では商売にならないでしょう。もちろんこれは極端な例ですが、作品が人に触れる機会を積極的に作らないと、「黒沼弥生 建築切り絵」というものに出会ってもらえる機会はない。作品を好きか嫌いかは、あくまで接触後のお話なのです。

こちらの方が非常に鋭い指摘をしている記事を書かれています。

[関連リンク]>>>今日はヒトデ祭りだぞ! | 【クリエイター・アーティストの方へ】何かを創造する人は「発信力」も磨きませんか?

そんなわけで、私はアーティスト活動の情報発信、広報を大変重要だと考えています。

SNSでの情報発信は「流れ」

広報には大きく2つあると思っています。一つがFacebook、Twitte、Instagramなどのソーシャルネットワーキングサービス (SNS)

これは好きな人、気になる人、役に立つ人をフォローすると自動的にその人の情報が流れてくるものです。Twitterの場合はさらにリツイートという機能で、拡散という情報発信もできます。私も作品の画像が拡散されて、1000人くらいフォロワーさんが増えました。

とても気軽に情報を発信できるツールで、私も作家活動を行う上で大変重宝していますが、弱点があります。それは情報がすぐに流れていってしまうこと

たくさんの人をフォローしていると、一度に大勢の情報が流れていきます。運悪く、私が見て欲しいと思った作品の情報ながスルーされてしまうこともあるでしょう。

SNSは気軽に情報発信できる分、情報の流れが早く、自分の見て欲しいものが流れていってしまう可能性を考慮しなければなりません

ウェブの情報発信は「蓄積」

一方、私の運営しているような作家ウェブサイトの情報はインターネット上に残り、蓄積します。ネット検索にもひっかかりますし、作品のページに飛べば作品一覧が見られます。

またネット検索を介して展示会に来てくだる方もおり、新しい展示会のお誘いなどもいただきます

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私の場合は「建築 切り絵」でGoogle検索すると、画像のうち8割が私の作品になっています (※ 2017年 12月現在)。

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スマホだと100% (※ 2017年 12月現在)。

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またGoogle検索1ページ目は全て私に関連する記事です (※ 2017年 12月現在)。

このようにSNSだけでなく自分のウェブサイトを運営していくと、ネットの検索を味方につけられるメリットがあります。

デメリットは、とにかく更新が大変。で、残念ながら更新されないウェブサイトは検索上位に上がってこない仕組みなのです。

このサイトもできるだけ高頻度で更新しようと思っていますが、実は1記事書くのに2〜3時間ほどかかっています。短い記事でも最低1時間30分はかかります。これを制作活動と並行していくのは、かなり大変。

でも更新しないと一気に過疎化…更新されてないブログ、ウェブサイトってなんだか哀しいですよね。

なので、ウェブを通じて広報活動すると作品が蓄積するものの、SNSに比べて更新が非常に大変! となります。

まとめ

創作活動に一生懸命取り組むのは当然として、作品を世に広めるための広報活動はしっかり行なっていきたいところ。

ただウェブサイトの運営ばかり行っていると、作品が作れなくなります。せっかく見てくれている人も残念に思われるかもしれません。

どちらか一方が欠けてもいけないと思うので、当面は制作6、広報4の割合で作業量を調整していこうと思います。やりながら微調整します。

 

では、そんな感じで!



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