ロゴに込められた3つの意味
ロゴに【双頭のワタリガラス】というデザインを採用しました。
その背景には、3つの意味が込められています。
- ワタリガラスというシンボル
- 双頭に込めた意味
- 切り絵との相乗効果
1. ワタリガラスというシンボル
過去記事 (【ロゴの作り方】黒沼弥生のロゴに隠された4つの秘密) でも少しだけ書きましたが、ロゴを作る上で「シンプルでわかりやすい」を重視しました。
僕はイギリスのゴシック建築をテーマとした切り絵をメインに制作しています。
最初にシンボルとして考えたのは、イギリスに所縁のある動物や花です。
花はこれまでの僕の作品イメージから程遠いので、選ぶとしたら動物かなぁ…と考えました。
イギリスと関係の深い動物としては
- ロビン (国鳥)
- ライオン (紋章デザイン, 権力の象徴)
- ユニコーン (紋章デザイン, 未来の象徴)
- キマイラ (ギリシャ神話に出てくる動物)
…などが最初に思いつきました。
しかし
- ロビン
→ オレンジが目立つので、モノクロとは合わない? - ライオン
→ なんか使うの恐れ多い - ユニコーン
→ ゴシックという暗いイメージと遠い - キマイラ
→ 強そう
ということで、ピタっとハマるものがありませんでした。
そんなとき、調べものをしていて「ワタリガラス (Raven) が滅びると、イギリスが滅ぶ」という伝承があることを知りました。
これは面白い! カラスのイメージとゴシックの「退廃 暗い 黒」というイメージが合致するという理由から、ワタリガラスをシンボルとしました。
2. 双頭に込めた意味
カラスをそのままシンボルとしても面白みにかけると考え、何としても他のカラスと差別化したい…そう考え、【双頭】という案を採用しました。
双頭には2つ、
- 1つの体に、2つの能力
- 飛躍
という意味が込められています。
1つの体に、2つの能力
変化の激しい時代を生き抜くには、2つの方法があると考えています。
一つは専門性を徹底的に高め、完全なプロフェッショナルとして生きること。職人、研究者、プロスポーツ選手などがこれに当たります。
もう一つは、2つの能力を掛け合わせ、ゼネラリストとして生きること。スペシャリストになりきれなくても、2つの能力に相乗効果を持たせ、スペシャリストにカバーできない点を補える存在になりたい。
自分の価値観や哲学を深掘りし、意思の表明として「広い視野を持てる人へ」という意味を持たせました。
飛躍
頭が二つあっても、思考が一致しなければ前に進むことすらできない。
しかし、二つの頭の『向くべき方向』が一致したとき、さらなる飛躍ができるように。
上のゼネラリストとも重なる部分で、ゴールを定めたら爆発的な力を発揮できるようにという願いを込めています。
3. 切り絵との相乗効果
- 色 (モノクロカラー)
- 2という数字
という2点から、切り絵への相乗効果を望んでいます。
色 (モノクロカラー)
僕の作っているモノクロ切り絵のイメージとマッチするように、モノクロカラーで映えるデザインを意識しました。
黒いカラスというシンボルはカラー的に相性が非常に良いです。
2という数字
先のゼネラリストと重なる部分ですが、僕の切り絵は技術力と観察力を重要視しています。
切り絵界での自身の明確な位置 (ポジション) を示し、「2つの能力」のシンボルと双頭を絡めています。
ロゴに負けない活動を
- ワタリガラスというシンボル
- 双頭に込めた意味
- 切り絵との相乗効果
これだけの夢や願いを込めて作成したロゴですが、肝心の僕自身の活動がロゴ負けしないよう、頑張ろうと思います。
追伸
ロゴやシンボルの作成をご用命の方は、TwitterのDM、メール、またはコメント欄までご連絡ください。
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