約半年前、誰も住まなくなった父の実家の大掃除に駆り出されました。
父は今も健在ですが、今は母と二人で都心に暮らしているため、田舎の方の家に誰も済まなくなったからです。
そこで待っていたのは、割と大変な肉体労働でした。
普段年末にやっているような大掃除ではなく、本当に家中の不要なものを全部捨てる作業でした。
人が住まなくなった家の片付けが本当に大変だったので、今回の片付けを機に、「自分が死ぬときは、次の世代の負担を少しでも減らせる生き方をしよう」と思いました。
一番大変なのは、不要物の処理
片付けで何より大変だったのが、家具の廃棄などの不要物処理です。
正直、拭き掃除、掃き掃除は時間をかければ大した作業ではありません。
でも荷物の廃棄など、移動や積み下ろしは引っ越しに近い肉体労働です。そして肉体労働は、年をとるほど大変なものになります。
実際、父は今も健在ですが、あまり足が良くなく、力も20代の僕に比べてないので、一人ではイス一つ動かすのも大変です。
そこで若手の労働力として駆り出されたわけですが、とにかく何年も住んでいた場所を片付けるとなると、モノの数が多く、大変な思いをしました。
不要なモノの数への驚き
ソファなどの大型家具の廃棄も大変な作業でしたが、地味に辛かったのが小さな道具を延々と捨てる作業です。
父の実家は特にドライバーやバールなどの作業具が多く、誤って触ると危険な道具もたくさんありました。
またとにかく驚いたのは、「これ明らかに何年も放置されていたでしょ?」という道具の多さです。
倉庫や物置など、いろんな場所から錆びついたノコギリが何本も出てきて、「新しいのを買うたびに、古いのを捨てていればこんなに大変な思いをせずに済んだのに…」と考えてしまう量の道具を処分しました。
ミニマリスト的な生活への憧れ
そんなわけで
「自分が死ぬときは、後世の負担を少しでも減らせる生き方をしよう」
「まずは自分の身の回りから常に整理整頓しよう」
と思うようになりました。
実は僕自身、ここ10年で5回以上引っ越しています。そのため最近は、とにかく「引っ越しやすいライフスタイル」を好むようになりました。
具体的には生活に必用最小限のものだけで、身軽なスタイルを貫くことです。
高度経済成長期のように、「とにかく色々な便利なものが欲しい!」という考えから、「モノを所有するだけでは得られない幸せ」を探求する人が増えてきました。ミニマリストと呼ばれる人々です。
便利な生活家電を誰でも持てるようになった現在、モノを欲しがること、モノを買うことの価値が変わってきている感じがします。
僕がアートで目指したいところ
僕はこれまで10年近く創作活動をしてきて、自分の作品を売ることもありました。上記の「モノを買うことでは得られない幸福」と矛盾するような活動にも見えます。
それでもアート作品は、部屋に飾ることで空間に締まりが出て、部屋全体のイメージを変えることができます。豊かな生活に欠かせないアイテムだと考えています。
僕の好みは、白い壁を贅沢に使って本当に好きな作品を1作品を飾るスタイル。
個々人、いろんなアートの楽しみ方があると思いますが、作品を購入して頂いた方には、「この作品だけは部屋に飾っておきたい」と思われる作品を作れるようになりたいと考えています。
まとめ
何年も住んでいた場所をゼロに戻す作業は、本当に大変です。
今日本では人口減少に伴う空き家の増加が社会問題になっていますが、身を以て体験してきました。
日頃から自分の周りだけでも、いつも綺麗であるよう心がけて生活していきたいと思います。
[参考サイト]>>>ちきりんの日記 | モノが捨てられないのは心の問題思い出が詰まっているものをどうしても捨てられない! への対策法は、
[参考記事]>>>掃除したときに「捨てたものリスト」を作ってみた
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