Yes, But法とは
ポジティブになる方法はこれまでたくさん紹介されていますが、本日ご紹介する方法はスポーツ選手のメンタルトレーニングにも応用されている方法です。
その「Yes, But法」とは
- Yes: 現状を肯定する
→ 例)「自分は今ピンチだ」 - But: 裏を返し、ポジティブに変換
→ 例)「でもこのピンチを乗り切れば、自分はヒーローになれる!」
このように、ピンチや危機、失敗をポジティブに変換するメンタルトレーニング方法です。
ポジティブな人ほどクリエイティブ
ハーバード大学、ポジティブ心理学者のショーン・エイカー氏によると、「ポジティブな人ほどクリエイティブで、営業成績も56%上昇する」という驚くべきデータがあります。
一口にポジティブが良い、ネガティブが悪いわけではありません (ネガティブの人の方が慎重に行動できるので)。しかしビジネスやアートにおいては、ポジティブな方が優位に働く可能性があります。
特に一流のスポーツ選手では、メンタルトレーニングを経て常に最高のパフォーマンスができるように調整されています。
先日の記事では『1日3分でポジティブになれる日記の書き方』をご紹介しました。
今回は少しレベルアップした上級編として、「Yes, But法」のご紹介です。
Yes, But法の実践
この方法は、スポーツメンタル指導者の西田文郎氏が提唱している方法です。
1. Yesで現状を肯定する
まずは現状を「確かに (Yes)、〇〇だ」といったように肯定します。
ポジティブになろうとすると、無理やり「自分はできる」と思い込もうとしがちですが、この方法は現代の心理学ではデメリットが多いとされています。
なぜなら、根拠のない無理なポジティブ思考は理想と現実のギャップを埋められず、空元気になりがちだからです。焦りをうむ原因にもなります。
それよりも第一段階として、「自分は今〇〇という状況で、とても心配、不安、失敗する気がする」と、自分の気持ちに素直になった方が、自分を客観視できて落ち着くようになります。
日常生活では
- 〇〇さんが嫌いだ
- ××という不満がある
- △△で時間を無駄にした
など、負の感情をそのまま書き出すことが大切です。
2. But法
1で自分の素直な気持ちを客観視したら、次は「でも (But)、裏を返せば、ポジティブな側面はないか?」と考えます。
- 〇〇さんが嫌いだ
→ でも、自分のためを思って注意してくれている
→ でも、苦手な人との付き合い方を学べた - ××という不満がある
→ でも、これを通じて自分の価値観が明確になった
→ でも、これを通じて自分の苦手なことが明らかになった - △△で時間を無駄にした
→ でも、次回からは△△を避ければ時間が節約できると学べた
このように、Yesで自分の負の気持ちを肯定し、Butでポジティブな側面を考えます。
慣れるまでは難しいですが、これができるようになると物事をポジティブにとらえる癖がつきます。
こんな風に考えました
先日、新幹線に乗っているときに大規模な事故があり、大幅な遅延と、在来線の利用により到着が7時間遅れるという事件がありました。
このとき僕はノートに次のように書きました。
確かに電車の遅延で到着が遅れて、人混みに疲れた。
→ でも、本を10冊持ってて5冊も読めた。時間を無駄にせず良かった。
このとき、たまたま読もうとしていた本を10冊持っていたため、車内での読書が捗りました。
時間を無駄にしたという感覚がなく、遅れても問題のない範囲だったので良かったです。
まとめ
「Yes, But法」はプロのスポーツ選手も活用するメンタルトレーニング法です。
- Yes: 現状を肯定する
→ 例)「自分は今ピンチだ」 - But: 裏を返し、ポジティブに変換
→ 例)「でもこのピンチを乗り切れば、自分はヒーローになれる!」
継続し活用できれば、大きな武器となるでしょう。
追伸
「Yes, But法」は難しいので、まずは1日3分からポジティブ思考になれる方法もご紹介しています。
コメントを残す