『プロフェッショナルの条件』 | 覚えておきたいドラッカーの経験




ビジネス書の古典としてよく名前が挙がるP・F・ドラッカーの『プロフェッショナルの条件』を読みました。仕事をする上で役に立ちそうと思った箇所がたくさんありましたが、中でも「私の人生を変えた七つの経験」が印象に残りました。

これから個展も控えておりますので、個展の準備、開催とすり合わせて、本から学んだことを実践していきたいと思います。

[目次]

 1. 目標とビジョンをもって行動する

「完全を求めて、いつも失敗してきた。だから、もう一度挑戦する必要があった」。私はこの言葉を忘れたことがない。心に消すことのできない刻印となった。

『プロフェッショナルの条件』P・F・ドラッカー (ダイヤモンド社)

まず仕事をするには、「何を目標とするか、どこを目指すか」を意識しなければ向かう先が定まりません。向かう先が決まらなければ、そこまでの道筋を考えることもできません。

ポイント▼
  • 目の前の仕事をする上で、目標は何ですか?
  • ビジョンを持って行動できていますか?

私の個展における目標は「来てくださった方に楽しんでもらうものを提供する」ことです。 そこに向けて仕組みを考えていきます。

2. 一つのことに集中する

やがて私は、一時に一つのことに集中して勉強するという自分なりの方法を身につけた。今でもこの方法を守っている。今でもこの方法を守っている。

『プロフェッショナルの条件』P・F・ドラッカー (ダイヤモンド社)

一度にあれこれ吸収しようとすると、結局何も身につかずという結果になりがちです。それよりも次々とテーマを決めて、集中的に勉強する有効性を述べています

もちろん全てを自分のものにできなくても、それぞれの勉強の前提、仮定、方法論などを受け入れることで、体系やアプローチ法、手法を学ぶことができます。

前回の個展開催時には、マーケティングに関する本を20冊ほど読みました。役に立った知識は一部でしたが、「マーケティングってなんだろう?」という体系的な学びができました。このときは「人に楽しんでもらうものの作り方」ということに集中して勉強し、(体感5%ぐらいは) 役立った気がします。

ポイント▼
  • 勉強する際は一つのことに集中する
  • 新しい体系、アプローチ、手法を受け入れて新しい学びを得る

3. 定期的に検証と反省を行う

俗に言うPDCAサイクルの「C」に当たる部分です。

  1. 目標を持って行動する
  2. 一つのことに集中する

その結果、どのような学びを得られたかを定期的に検証します。

本書の中でドラッカーは

  • 一週間
  • 半年ごと
  • 一年

のスパンでの検証を行っていたと述べています。

やったらやりっぱなしではなく、「やった結果どういう効果を得られたか? 次回どのように改善していくべきか?」といった検証が大切。

私は個展が9月、デザフェスが11月に控えているので、12月からの1ヶ月間を「反省と今後の活動について考える期間」として計画を立てています。

ポイント▼
  • 定期的に検証、反省を行うことは大切

4. 新しい仕事が要求するものを考える

本当に優秀な人は、仕事内容が変わっても結果を残します。それは、そこまでの成功体験をそのまま実行するのではなく「この仕事における”成功とは何か”」を常に自らに問いかけているから。

仕事が変わったら、経験、学びを新たにする必要があります

ポイント▼
  • 新しい任務が要求するもの、新しい挑戦、仕事、課題について集中すること

「切り絵を広めていくため、何か新しい広報の方法はないか」ということでブログを始めました。なんだかブログって今時な感じがしたからです。

このブログも知識ゼロから勉強を始めて、今では月間1万回見られるページになりました。ありがとうございます。

今後ともよろしくお願い致します。

5. 書きとめておく

  1. 目標を持って行動する
  2. 一つのことに集中する
  3. 定期的に検証と反省を行う

これらを実践するためには「何かに書きとめておく (証拠を残す)」ということが大切です。自らの退路を立ちます。

私は全てノートに記録をとって管理しています。

www.yayoi0004.com

あ、次回の展示会の目標は「200人に訪れてもらう展示会をつくる」です。

ブログにも証拠として書きとめておきますね。

ポイント▼
  • 重要な決定をする際には、その期待する効果を書きとめておく

6. 何によって知られたいか

一つは、人は、何によって人に知られたいかを自問しなければならないということであり。二つめは、その問いに対する答えは、年をとるにつれて変わっていかなければならないということである。

『プロフェッショナルの条件』P・F・ドラッカー (ダイヤモンド社)

「1. 目標とビジョンをもって行動」に通じる部分でもありますが、「人にどんな人として知られたいか」ということを考えることで、行動の軸を作っていきます。

「切り絵の人」だとたくさんの切り絵作家さんの中に埋もれてしまいますが、「建築切り絵の人」って認識されたら他とは違う人だと見てもらえます (もらえる可能性が高いです)。

ポイント▼
  • 「何によって知られたいか」を自らに問いていますか?

かなりボリュームのある本で、1回で全部実践することは難しいので1章ずつ、できるところから実践していきたいなと思った次第です。

そうだ、まずは個展の開催に集中していかねば…。

では、そんな感じで!



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