以前にも一度、「【挑戦編】約3ヶ月でTOEIC 800点を目指す勉強で大切なこと」にまとめていますが、改めて科学的に効果的な勉強法とは何か? を考えてみます。
- 検索練習
- 分散学習
この2つがメインになってきます。
1. 検索練習
検索練習とは、知識を思い出す勉強です。
例えば
- 小テスト / 模試
- 問題集 / ドリルを解く
- 単語カードを使った暗記
- 赤いシートを被せて暗記
など、どれも頭の中に入っている知識を呼び起こす勉強です。
では一番効果的な勉強は? これは圧倒的に模試やテストです。
模試やテストはたくさん受けた方が良い
アメリカの大学生を対象にした歴史のテストにおいて、
- 小テストなし
- テスト後、答え合わせなし
- テストを1問ごと、答え合わせ
- テストを終えてから、まとめて答え合わせ
の4グループで比較したところ、次のような結果が得られました。
[引用] 『進化する勉強法』(2019), 竹内龍人, 成文堂新光社[元データ] Butler, A. C., & Roediger, H. L. (2008). Feedback enhances the positive effects and reduces the negative effects of multiple-choice testing. Memory & Cognition, 36(3), 604-616.
もちろんテストを受けて、答え合わせするグループの方が得点は高くなります。
しかし注目すべきは、テストを受けただけのグループでも、テストを受けないグループに比べて3倍も得点率が高くなっている点です。
テストを受けるだけで成績が良くなることを「テスト効果」と呼びます。
これを勉強で使わない手はないので、普段の学習にうまく取り入れていくと良いでしょう。
暗記には単語カードや赤シートが使える
こちらも王道の勉強法です。
確かにテストを受けるのが検索練習としてはベストですが、時間がかかるというデメリットがあります。
それに比べて単語カードや赤シートを使った勉強法は、移動などの隙間時間をうまく使うには最適な勉強法です。
いずれにせよ、頭から知識を引き出す「検索練習」は絶対に欠かせない勉強になります。
2. 分散学習
検索練習やテスト効果に匹敵する効果的な勉強法が分散学習です。分散学習とは、時間を空けて勉強することを言います。
一方、学習後すぐに復習をおこなう勉強を集中学習と言います。
勉強初期で知識が定着していないフェーズでは、集中学習の方が効果的とされています。
しかし理解が進んだら、分散学習のように間を空けつつ復習する方が有効になります。
最適な復習の頻度
覚えた知識を忘れないよう保持するためにも、分散学習は役立ちます。
特に英語の勉強では、
- 文法
- 単語
の2つは、使っていないとすぐに忘れてしまうので、定期的な復習が必要です。
かつては復習の頻度を「1日 → 2日 → 4日…」のように徐々に延ばしていく方法が効果的とされていました。
しかし最新の研究では、「4日 → 4日 → 4日」のように、等間隔で復習した方が学習効果が高いとされています。
この事実を知ってから、僕は週に1回、全ての単語カードを総復習する時間を設けるようになりました。
「1日 → 2日 → 4日…」のように徐々に復習期間を延ばすより、記憶に定着している実感があります (あくまで個人の感想ですが…) 。
まとめ
世の中には勉強法についてたくさんの情報が出回っていますが、その中で本当に効果的なものは限られています。
その代表例が
- 検索練習 (テスト効果含む)
- 分散学習
なので、まずはこれを主軸に勉強法を考えていくのが良いかと思います。
元データの参照元の書籍。科学的実験に基づいた本当に効果的な勉強法が載っていて、とても参考になります。
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