もう一度就活するなら、当時の自分に読んで欲しい本 5選




今年も3月1日から就職活動、いわゆる就活の情報解禁がスタートしますという話を大学の後輩から聞きました。

日本の一括採用は良いシステムだ、悪いシステムだという話はひとまず置いておいて (少なからずいろいろと不満はありましたが…)、「就活ねぇ…」なんて、自分がお仕事を探していたときのことを思い出すと、当時仕事を選ぼうとする自分になんてアドバイスをするだろう…と考えてみたり。

たぶん「たくさんの本を読んで、視野を広げておきなさい」って言うでしょうか。

そんな就活シーズンということで、本日は「もう一度就活するなら、当時の自分に読んでほしい本」というテーマで、5冊ご紹介致します。

 

1. USJを劇的に変えたたった1つの考え方 / 森岡 毅

「マーケティング思考」は、全ての仕事の成功確立をグンと上げます。ビジネスで成功したいすべての人は、マーケティング思考を一度しっかりと学んでおくべきです。

この本は、序章で著者の娘さんから「人がビジネスで成功するために学んでおくべきことって何?」と質問されるところから始まります。

著者は「それはマーケティングを知っておくことだよ」と答え、質問へのわかりやすい答えが載っている本を探してみるのですが…残念ながら本屋さんでは見つからず。

そのとき、日本には「マーケティングを知らない人に向けて書かれた、マーケティングの根本を理解してもらえる本がない」ということに気づきます。

そこで、自分が経営を立て直したユニバーサル・スタジオジャパンを例にとって「マーケティングとは何か?」を解説していく本です。

人がお金をもらうためには、寄付などの例外を除き、誰かのために役立つ仕事をしなければなりません。じゃあ、人の役に立つ仕事とはどうやって作る? 誰を対象に? 自分たちのライバルは誰?

利益を上げられそうなヒントが詰まっている本です。

 

2. 100円のコーラを1000円で売る方法 / 永井孝尚

化粧品会社の目的とは何か? 
良い化粧品を作ること?
それとも、消費者に最高の肌になってもらうこと?

こちらもマーケティング関連のお話ですが、簡単な事例が多く掲載されていて、いろんな業界の戦略を勉強できます。

僕は当時メーカーなどのモノづくりに関わる企業への就職を希望していたのですが、メーカーの役割は「世の中に役立つ良い商品を作ること」だと考えていました。

この本の中でいう衰退する企業の思考です。

では成長する企業とはどんな企業か?

それは「作った商品によって、世の中をどう良くしていけるか」という、製造より先の夢を描けること。そして、自分には圧倒的にこの考えが抜けていたことに気付かされました。

モノが売れる仕組みを知っておくと、何かのヒントになるかもしれません。

 

3. 投資家が「お金」よりも大切にしていること / 藤野英人

投資信託「ひふみ投信」の代表、投資家の藤野英人さんの著書。

投資家の仕事の基本は「安い株を買って、高く売ること」

もっとわかりやすく言うと「皆が価値に気づいていないうちに成長する良い会社の株を買って、成長したところで売ること」

そのため、利益を上げられる投資家は成長する企業を見抜くプロフェッショナルと言えます。

こちらの著書では、「真面目な会社、不真面目な会社」「従業員を大切にしているかどうか」などはプレゼンやパンフレットを見ればわかるなど、会社の見極め方の話が大変面白く、また投資以外にも経済のお話や日本人とアメリカ人のお金への考え方の考察が面白いです。

 

4. さあ、才能(じぶん)に目覚めよう / マーカス バッキンガム

成功を収めたすべての人に共通するのは、自分の才能とその活かし方を知っていること。それがわかれば、欠点さえ強みになる。

多くのブログで話題に挙がっている本で、40分程度の質問に答えると「自分の強み」を5つ教えてくれます

企業を受ける際の「国語、算数、性格診断」などの適性検査のうち、性格診断にあたるものです。

「実際、性格診断ってどれぐらい判断材料になるんだろう?」と考えている就活生も多いかと思いますが、割と重要 (らしい) です。

某人材派遣会社で働いていた友人曰く「国語や算数のテストの結果は参考にしていない。性格診断で判断している。国語や算数を受けさせているのは「性格診断で落としました」というのをごまかすため」だそうで…。

もちろん、質問に正直に答えて「あなたはこの会社には合いません」と言われて不採用になれば、「自分には合わないんだな」と素直に受け取るのが良いでしょう (就活生は「そんなの納得いかねーわ!」と言うと思いますが…)。

働いてみればきっとわかるようになりますが、企業は人の集まりなので、合う合わないは絶対に存在します

当然、会社によって考え方は千差万別なので、一概に性格のみで全てを判断しているとは言えませんが統計的に見た「自分の強み」を知り、それを活かす方法を知っておけば、就活でも何かの役に立つと思います。

この本では「自分の強みの活かし方」はもちろん、「○○という強みを持つ社員の扱い方」といった上司の立場での使い方まで詳しく解説されているので、自己分析の一環としての利用をオススメ致します。

ちなみに、弥生の強みは「コミュニケーション、目標志向、自我、慎重、最上志向」でした。コ…コミュ力!

※ 本に付属する性格診断テストは1度しか受けられません。中古本ではコードが使用できないので、実際に性格診断を受けたい方は新品を購入しましょう。

 

5. ロジカル面接術 / 津田久資 (著), 下川美奈 (著)

こちらは「当時の自分に読ませたい」ではなく「当時の自分の役に立った」という本です。

就活では必須の質問「自己PR」「志望動機」ですが、その組み立て方を詳しく解説しています。

特にエントリーシート (ES) の書き方に関してはわかりやすく、この本に沿ってESを書いたところ、倍率10〜20倍と言われている企業でも8割以上通過しました。

面接で失敗しまくったので、自慢にはなりませんが。

うまく活用できれば、非常に役立つ本だと思います。

就活中はとにかく忙しくなると思いますが、合間の息抜きにでも読書などして、リラックスしてみてはいかがでしょうか。

では、そんな感じで!



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