【簿記2級】独学3ヶ月! 合格率13%の回でも一発合格した勉強法




2019年2月24日に開催された簿記2級を受験し、合格しました。

僕が受けた回は合格率12.7%で、簿記2級の過去10回の試験中、最も低い合格率だったようです。

特にここ数回は1級だった範囲が2級に含まれて、合格率10%台が続いており、従来の勉強法が通用しなくなってきています。

なんとか独学で一発合格できたので、そのときの勉強法をシェアします。

スペック

理系国立大院卒。平均よりは数字に強いレベル。

ただし生命科学系なので、工学・物理・数学系よりは数字に弱いです。

簿記のボの字も知らない状態から勉強を開始しました。もちろん3級から勉強をはじめています (3級は未受験)。

合格までの基本戦略

bookkeeping
  • 過去問演習が命! 最低2周、理想は3周
  • 工業簿記は満点必須! 最低90%正答しないと絶望的
  • 計算ミスは致命傷! 普段から電卓やケタ数のミスは厳しくチェック

以上の3つが重要。特に過去問の演習が一番大切で、過去問までいかに早く進むかがカギとなります。

具体的な勉強スケジュールは後述しております。

使用テキスト / オススメの電卓

以下のサイト様を参考にさせて頂きました。基本的にはTAC社のテキストを集中してやれば合格できます。

[参考]>>>簿記2級はTACのテキスト5冊読めば2ヶ月で合格できる。もちろん独学で。

[参考]>>>独学で知識ゼロから2ヶ月で簿記2級試験に合格した私の勉強法

TACテキスト (2級, 3級)

以上が基本テキストで、僕が使用したものです。

ただし簿記2級はよく試験範囲が改定されるため、必ず最新版を購入するようにしましょう。

TAC問題集

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問題の解説書ですが、とても役に立ちました。

このテキストは、上記の基本テキストより難しく、過去問より簡単な中難度の問題と、詳しい解説が特徴です

基本テキストからいきなり過去問を解こうとすると、あまりの難しさに挫折しそうになります。中難度のテキストが欲しい方にはとてもオススメです。

しかし簿記2級合格には、過去問演習が欠かせません

あくまで短い期間で問題に慣れるための補助問題集であり、1ヶ月以内に終わらせるよう意識しました。

TAC過去問集

過去11回分の試験問題と解説が入った過去問集です。

2級はよく試験範囲が変わるため、こちらも最新の物を買って演習することをオススメします。

TAC予想問題集

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過去の問題の出題傾向から、次の回の予想問題を集めた問題集です。

僕も購入したのですが、実際は問題傾向のページに目を通しただけで、解きませんでした

理由は時間が取れなかったことと、予想問題集は通常より難易度が高く、解けずに自信を損失する方が問題だと考えたからです

どこの会社の予想問題集も、通常のテストより高い難易度で構成されます。これは「予想問題集より、試験問題の方が難しかったんだけど!」というクレームを避けるためです

実際より難しい予想問題を解くより、過去問演習を繰り返した方が有意義と考え、僕は一切解きませんでした。

簿記2級は難易度がとても高い問題がでることがありますが、地雷問題を避け、解ける問題を確実に抑えれば合格できます。よって、過去問演習を優先した判断は間違っていなかったと思っています。

オススメの電卓

基本はメモリー機能 (M+のようなボタン) があって、関数電卓のように使用が禁止されているものでなければ、どんな電卓でも大丈夫です。値段に応じて重さとキーの叩きやすさが使いやすくなります。

気をつけるべきは、電源がソーラーだけのタイプは、会場の電光によっては画面が映りにくくなるので、必ずソーラーと電池のハイブリットタイプを選ぶことでです

少し高かったのですが、僕は上の電卓を購入しました。

電卓を最大限使いこなすためのテキストも使いました。電卓の使い方だけでなく、計算間違いを発見する方法も紹介されており、役立ちました

実際に勉強を始めると、テキストを買いに行く時間も惜しくなってくるので、テキストはまとめて一式購入した方が良いと思います。

勉強スケジュール

  • 【1ヶ月】簿記3級〜2級 テキスト1周
  • 【2ヶ月】問題演習 過去問は最低2周、できれば3周
  • 最初の2週間で電卓の使い方を学び、問題演習の中で慣れる
  • 予想問題集は解かなくていいが、出題傾向の把握には役に立つ
  • 必要な暗記は、隙間時間にコツコツと

簿記2級は勉強時間200〜300時間が合格の目安と言われています。

平日3時間、週末6時間勉強すると、1ヶ月で約100時間。3ヶ月弱かかる計算になります。

過去のウェブサイトの記事を見ると「2週間で合格!」「独学1ヶ月合格!」といった記事もありますが、出題範囲が難化傾向にある現在では、あまり信用できないと思っています。

具体的な勉強スケジュール

TAC 3級テキスト (目安: 14日間)

参考サイト様では、3級の勉強にあまり時間をかけていないようですが、簿記の基礎を知らないところから始めるには、基礎固めの時間はとった方が良いと思っています

2週間ほどかけて、仕訳をある程度できるようにしました。

  1. テキストを読む
  2. カンニングしながら巻末問題を解く
  3. 翌日、解説を読まずに巻末問題を解く
  4. 解けなければテキストに戻る

という手順で、どんどん読み進めていきます。

最後の方は少し難しいので、難しいと感じたら、試算表などはとりあえず飛ばしても大丈夫です。まずは仕訳が大事

TAC 2級テキスト (目安: 22日間, 商業: 14日, 工業: 8日)

3級のテキストをとりあえず1周したら、同様にテキスト → 巻末問題 → 復習で解いていきます。

とにかく手を動かして、仕訳をすることが大切です。損益計算書なども大切ですが、まずは正しい仕訳ができなければ絶対に解けません

難しく感じる項目は思い切って飛ばしても大丈夫です。とにかく1問でも多く、前に進むことが重要。

まずはテキストを一周することに全力を尽くしましょう。このとき自力で問題が解けなくても、繰り返し解いているうちに解けるようになります。

ただし、上記のスケジュールはあくまで理想系のお話。実際にはTACのテキストを終えた時点であと1ヶ月半しかないということもありえます。

そのときは次の『みんなが欲しかった やさしすぎる解き方の本』は例題だけ解き、すぐ過去問に移りましょう。

ここ2年で出題範囲が大きく変わった簿記2級ですが、それでも過去問演習より有効な勉強法はありません

テキスト後半は難しくなってくるので、「難しい!」と思ったら、軽く読み飛ばす程度で大丈夫です。

とにかくまずは「テキストを1周した!」という自信を持つことが大事。

参考までに、僕はテキスト1周目の時点で、以下の項目を飛ばしました。

  • 本支店会計
  • 連結会計

みんなが欲しかった やさしすぎる解き方の本 (約14日)

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例題を中心に、2週間を目安に1周します。テキストで学んだ知識を、実際の問題でどのように活用するか? を把握することが目的です

解けなかった問題は、テキストに戻って理解し直します。

過去問演習 (約40日)

ここまできたら、あとはひたすら過去問演習です。

簿記は1回2時間の試験なので、復習も含めると1日1題、休日2題が限度です。

TAC社の過去問集には11題収録されているため、1周は約8日間、3周は3週間ほど必要になります。

過去問演習

1周目 解答をチラ見しながら解く

解答をカンニングしながら解きます。

解答を見ても意味不明な場合は、テキストの該当箇所に戻り、覚えた知識の使い方を確認していきます。

ここではしっかりした復習ノートは作らず、解けなかった項目のチェックとテキストの該当箇所の復習に注力します

最初から復習ノートを作ろうと頑張ってしまうと、後半で疲れてペースダウンするからです。

まずは1周、11題を完走することを目標としました。

2周目 50%を目安に自力で解く

1周目で解けなかった項目をテキストで復習した後、今度は50%程度を自力で問いてみます。

このとき解けた問題は、この後も解ける可能性が高いため、復習の優先度を落とします。

無理めな問題は解答を見ながらでも良いので、まずは解答欄を埋めることを意識ました

テキストに記載されている時間内に解く必要はありません。ただ1問あたりにどれぐらいかかるかは測っておくと、時間の感覚が身につきます。

あくまで参考程度です。

また、ここからは復習ノートをしっかり書くようにしました。

3周目 苦手分野を重点的に解く

最後は100%自分の力で問題を解きます。目安時間より早く、確実に解くことを意識しました。

もし時間的に余裕があれば、最初から全部解き直すのが理想的です。

ただし多くの場合は時間に余裕がなくなってくる頃 (2週間前) なので、僕は自分の苦手な重点項目と、工業簿記に絞って演習しました

特に工業簿記は2問落としたら致命的になると感じていたため、全部解き直しています。

工業簿記だけなら1題30分で解けるので、11題分でも解き直せます。

復習ノートの作り方 (過去問演習2周目から)

ノートの作り方についてはお伝えしたいことが多すぎて、別ページを作りました。

[リンク]>>> Yayoi Kuronuma | 【簿記2級】ノートを活用し、復習を制し独学で簿記に合格する方法

具体的な方法としては、自分の解答をノートに全て貼り付け、間違ったところに解説をつけました。

特に計算ミスは、練習の段階からかなり厳しくチェックしていました。

練習で起きることは、本番でも必ず起きます

計算ミスで1問落とすことは致命傷です。復習の段階で「考え方は合っていたから!」と楽観視せず、厳しくチェックしましょう。

初学者のやりがちなミスについて

過去問が解けなくても、絶対にテキストに戻ってはダメ! その理由は…

正直、過去問は難しいです。でもそのときに「テキストに戻って、一から勉強しよう」…と思っては絶対にいけません

理由は問題の出題方法にあります。

実は基本テキストの問題は、わかりやすい日本語を遣い、問題の趣旨を素直に問いかけるようになっています。

しかし本番の試験では、問題文でわざと難しい (ひねくれた?) 日本語表現を使い、出題意図を掴みづらくしているからです。

ここは解答者の読解力、すなわち国語力の問題であり、知識の欠如だけが問題ではないからです

解説を読んで、知識はあったのに解けなかった問題は、なぜ問題文を読み取れなかったか? を考えてみましょう

僕の場合、問題の意図を理解するため、問題文を全文書き写し (またはコピーし)、何を問いてる問題か? をノートの上で整理しました

ただし知識の欠如が原因とわかっている場合は、テキストに戻る必要があります。

工業簿記は満点を狙う! 90%取れないと致命的

昨今の問題傾向より、第1問は難題2題を覚悟する必要があります (12失点)

また第3問は部分点狙いでも1桁点数の回が続いています。

第2問、第3問はどちらかが難題の傾向が強く、第1〜3問で30〜40点と見積もっておくべきです。

そうすると、工業簿記では最低36〜40点 (90-100%) 得点しないと、合格に届きません。

工業簿記は絶対に落とせないと思い、過去問は3周しました。

予想問題集は解かなくて良い! ただし…

上に述べたように、予想問題集は、実際の試験より難しく作られるため、解けなくてもしょうがないと言えます

むしろ自信の喪失に繋がったら最悪なので、僕は一切解きませんでした。

ただし、次回出題される可能性の高い問題を把握しておくと、参考になります。

僕が合格した151回は、第2問で株主資本変動計算書か銀行勘定調整表が来るのでは? と予想されていて、実際に株主資本変動計算書が出ました

これは過去問演習だけで満点取れました。

落ちる人の共通点とは?

問題演習量が全然足りていない

ネットで「簿記2級 落ちた」と検索すると、よくYahoo! 知恵袋がヒットするのですが、それを参照する限り演習量の絶対量が足りていない方がとても多いと感じました

正直、過去問演習には時間がかかるので、やりたくない気持ちはよくわかります。でも演習せずに合格は難しいと思います。

過去問演習の不足を見越してスケジュールを立てないと僕も落ちそうだと思い、過去問演習には絶対に1ヶ月半をかけるよう計画しました

適切な図を描けない

特に工業簿記ですが、勘定連絡図などの図はきちんと書けないと解けない問題がほとんどです。

「なんとなく図を書ける」ではなく、きちんと理解をした上で適切な図を書けるようにしておくことが重要と感じます。

「問題が解けない」は、2種類に分類できる

問題の意味がわからない or 知識が足りない

知識が足りない場合は、テキストに戻って復習すれば大丈夫です。問題は「意味がわからない」の方です。

この場合は先に述べたように、問題文を全文書き写し (またはコピーして)、問題文と出題意図を丁寧に対応させる必要があります。

国語の問題です。問題文と回答を照らし合わせ、質題者が何を問いたいか

あと、しつこいようですがケアレスミスに注意しましょう。

何度でもお伝えしますが、練習でのケアレスミスは、本番でも絶対にやらかします。練習から気をつけるようにしましょう。

ゆるく目標を立てる

ここまで合格する方法を述べてきましたが、正直運の要素も無いとは言えません。

特に昨今の問題は難易度も高く、1回で受かる方が珍しいと言えます。

1年に3回もチャンスがあるので、「3回中、どこかで受かる!」ぐらいの目標設定がちょうど良いと思います。

以上、僕が受ける上で考えたことについて全てまとめました。

ぜひ頑張ってください。

[リンク]>>> Yayoi Kuronuma | 【簿記2級】ノートを活用し、復習を制し独学で簿記に合格する方法



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