【2017年8月20日 更新】
作品の額装 (額に収める) 作業は割と面倒です。作家さんは各々額装の手法があると思いますが、今回は私の額装方法をご紹介致します。
もし「もっと良い方法あるよー!」という方がいらっしゃいましたら、ご連絡お待ちしております。
[目次]額装に必要な道具
今回使用した額はA2サイズのアクリルフレームです。A2サイズの切り絵 (かなり大きめ) が収められるフレームは種類が少ないか高価なので重宝しています。
1. ポケットの作成
切り絵を台紙に糊付けするのに抵抗があり、そのままフレームにはさみ込むと重力で落ちます。そこでポケットをつけてフレームに固定しています。
ポケットの設計図です。切り絵のサイズや形に合わせて、その都度ポケットの設計図は変えています。
額装用ポケットの設計図をご用意致しました。お好みで下記リンクよりダウンロードしてご使用ください。
ポケットの設計図を中性紙のトレーシングペーパーに重ね、一緒に切り出します。酸性紙だと経年劣化が心配なので、中性紙を使っています。
切り出しました。
ポケットの折り込み部分を作ります。カッターで軽くなぞって溝を作ると、折りやすくなります。
折り重なる部分を糊付けします。
ポケットの裏をフレームに固定するときは、フレームに付属していた滑り止めを使用しています。
ポケット4つができました。
2. フレームの準備
中性洗剤でフレームに付着したホコリや汚れを落としていきます。研磨式のスポンジ (スポンジの硬い部分や「激落ちくん」のようなメラミンスポンジ) はフレームに傷をつける恐れがあるので使用しません。私の場合は泡を手でなじませて洗っています。
フレームの端で手を切らないように気をつけて! (私はスパッと切りました。出血)
3. 静電気対策
アクリルフレームは静電気が発生しやすく、ホコリや紙がひっ付きやすいという弱点があります。薄めたリンスで表面を洗うと、静電気の発生を抑えることができます。
だいたいコップ1杯のぬるま湯に、プッシュ1回分のリンスを溶かすぐらいでちょうど良いと思います。
よくすすぎ洗いをします。
タオルで水気を拭き取ります。
4. 額装
アクリルの下にメモリが入ったものを目印におくと、切り絵の置く位置の確認ができます。私の場合はカッターマットを目印にしています。
切り絵をおいた様子。
切り絵の4隅にポケットをはめ込みます。
ポケット上に滑り止めを設置し、アクリルフレームで挟み込みます。きちんと静電気処理をしていないと、アクリルフレームではさむ時に切り絵が静電気に引っ張られ、ずれます。
風などを起こさないよう、丁寧に額で挟み込みます。
最後に4隅を固定して完成。
この方法を使えば、切り絵を糊付けしたり、直接滑り止めで止めずともフレームに固定することができます。
皆さんはどのような方法で切り絵を額装していますか?
「もっと良い方法知っています」という方は是非ご教授願います。
では、そんな感じで!
こうやって作っていたんですね!手のかかる作業ですね。私にはとても出来ません。笑
>kotsulis様
私は面倒なのであまり額装が好きではありません…が、とても大切な作業ですので可能な限り丁寧に行っています。