Hi, 英国建築切り絵の弥生です。
「切り絵用の写真を撮るとき、構図へのこだわりや意識している点はありますか?」というご質問を頂きました。
僕も写真はまだまだ初心者なのですが、構図を決める際に気を付けている点が2つほどあります。
それは「レイルマン比率」を使うか、「日の丸構図」を使うかです。
レイルマン比率とは?
鉄道写真家の中井精也氏が提唱した配置法で、写真の中で目立たせたいもの (主題) をどこに配置するかの目安です。
レイルマン比率は、画面を縦に4分割し
中心以外で縦線と交わるところの4点に主題を置く配置です (画面の○のところ)。
縦の場合は、上の横の形をそのまま立てた部分になります。
レイルマン比率と建築物の配置
実際に僕が撮影した「グロスター大聖堂」の写真に当てはめると、上のようになります。
右上、大聖堂の頂点がレイルマン比率のポイント上に配置されていることがわかると思います。
実際に切り絵の配置と比べると、上のようになります。
左下の聖職者が、左下のポイントと重なると、さらにバランス良い配置になります (たぶん)。
三分割法
レイルマン比率と似たような構図に、三分割法があります。
その名の通り、縦横を三分割にしたときに重なるポイントに、写真の主題を置く配置です。
レイルマン比率と比較し、主題が中央に寄る構図です。
レイルマン比率と三分割法はどちらが良いか?
明確な正解はありません。つまり対象によって、しっくりくる構図は違ってくるということです。
強いて言えば、同じ対象を両方の構図で撮影して、自分が気に入る方を選ぶというのが正しいと言えます。
少し角度や位置を変えて撮影すると、全く違うものが撮れるところが写真の面白いところだと思います! (そんなに写真詳しくないですが…笑)
ちなみに、上の写真をレイルマン比率と三分割法でみるとこのようになります。
いろいろ試しに撮影してみて、一番しっくりくる写真を切り絵に使用するようにしています。
日の丸構図
もう一つの基本構図が、「日の丸構図」です。タイトル通り、日本の国旗のように主題をど真ん中に配置する構図です。
僕の場合は、「ウェストミンスター寺院」などのように、左右対象の建物によく使用する構図です。
真正面から建築物を撮影するときは、建物が写真の中で水平になるよう撮影するというのも一つのポイントです。
場合によっては、Photoshopの角度調整機能を使っています。
水平でないと、仕上がった切り絵に違和感が生まれてしまうので…。
上の写真は、さらに寺院の柱2本がレイルマン比率のポイントに来ていますね。
偶然撮影できたものですが、しっくりくる配置は、ある程度法則に則っているといことを物語っています。
レイルマン比率と水平配置を同時に利用
「Tower bridge」は、メインに写っている塔がレイルマン比率のポイントにきており、さらに土台が水平になっていますね。
こちらもある程度狙いを定めて撮影しています。
参考書籍
今回の構図のお話は、9割をこちらの本を参考に勉強しました。
僕のような写真初心者でもわかるように、丁寧に解説が書かれているので、写真を一から勉強したい! という方にはオススメです。
では、そんな感じで!
コメントを残す