Hi, 英国建築切り絵の弥生です。
今回から、全3回に分けて昨年開催した大阪での切り絵二人展「動的平衡 -Dynamic × Static-」の準備解説レポートをお届けします。
ことの発端
2016年4月23日
Twitterで仲良くさせて頂いている切り絵作家のepine.さんから突然こんなリプライが。
「弥生さんと2人展とかしてみたいです⊂(・x・)⊃」
最初は「え、マジ?あのepine.さんと?」みたいな感じで始まりました。
epine.さんは、3年ほど前から切り絵を通じてTwitterで知り合い、仲良くさせて頂いている作家さんです。Twitterはこちら。
実際にお会いして関西を案内してもらったこともありました (当方、関東出身)。
epine.さんの作品は動物や植物をモチーフとした作品が多く、僕の苦手とする滑らかな曲線を使った生物モチーフの作品を得意とする作家さんです (僕とは真逆)。
epine.さんの切り絵作品『廻り』。
細い曲線を多用した生き生きとした印象の作品。円内に貼られているほんのり色付きの和紙が素敵。真ん中の鳥は今現在は飛んでいますが、縁にはその成れの果ての姿である髑髏が添えられており、一生の廻りを表現している作品。タイトルは「めぐり」であり、決して「まわり」では無い。僕は最終日まで「まわり」だと思ってた。
さて、そんな尊敬する作家さんからの直々のお誘いです。
「OK」
はい、即答。
かくして、二人の切り絵展への準備が幕開けしました。
テーマの設定
2016年5月1日
といっても、お互い主体的に行う展示会はほぼ初めての初心者同士。さらに日本の西と東に遠く離れての準備だったので、いろいろと工夫が必要となりました。
まずは展示会のテーマの設定。これはお互いの作風が如実に分かれているので、あっさり生物の「動」と建築の「静」に決まりました。
展示会場の決定
2016年5月7日
展示会場だけは早めに予約しなければいけないので、一番最初に着手しました。場所は、弥生の方がepine.さんよりも柔軟に移動できるため関西に決定。
まずお互いの作品数を作品サイズを大雑把に把握します。
- epine.→ はがきサイズ数点、A4出せればいくつか
- 弥生 → 全判サイズ2作品、A4サイズ4〜5作品
関西にあるギャラリーのホームページ情報を頼りに、全作品を飾れる壁の広さ、卓上作品用の机の数などの条件から候補を絞ります。
大阪中崎町はギャラリーが多くあり、大都市の梅田から徒歩15分程度という立地条件から、今回は中崎町周辺のギャラリーから候補を挙げました。
今回のギャラリー選びの具体的な条件は
- レンタル日数、値段
- 展示スペースの広さ
- 机、いすなど備品の有無
- グッズ販売が可能か (また、売り上げの何%とられるか)
- ギャラリーオーナー常駐の有無 (二人とも空ける可能性があったので)
で、ここを基準に候補を2つに絞り込みました。そのあと、epine.さんに実際に下見をしてもらい、希望日程で予約できることから、今回は「ぎゃらりーウォーター・ベア」様をお借りすることにしました。
「ぎゃらりーウォーター・ベア」様にはワイヤーフレーム、棚があるので、大きい作品から卓上の小さい作品まで柔軟に対応できる点が魅力的でした。
また、机3つ、椅子2脚 (簡易椅子であればたくさん) が用意してあるので、目の前で切り絵作業をする「ライブカッティング」にも使えると思いました。
さて、ノリとテンションだけでなんだか着々と企画が進行してきました。
次回から、本格的な二人展の準備が始まります。
つづく!
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