![f:id:yayoi0004:20170107225715j:plain f:id:yayoi0004:20170107225715j:plain](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/y/yayoi0004/20170107/20170107225715.jpg)
Hi, 英国建築切り絵の弥生です。
今回は英国建築切り絵の中で初のカラー作品『Tower bridge』のご紹介です。
夕日と調和したゴシック建築
もともと僕はあまりカラー作品を作りません。その理由は、
- とにかく制作に時間がかかる
- 白黒がはっきりした切り絵らしさがなくなる
からです。
しかし、例外的にカラーで作品を作りたくなることがあります。それは背景と建物が調和し、一つの作品として完成していると感じたときです。
この『Tower bridge』は日没直前の夕日と、ライトアップされた橋が、背景も含め1つの作品だと感じられたため、カラーで作ることにしました。
![f:id:yayoi0004:20170107230726j:plain f:id:yayoi0004:20170107230726j:plain](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/y/yayoi0004/20170107/20170107230726.jpg)
これが元になった写真です (撮影: 弥生)。
「Tower bridgeは日没直前が一番美しい」という情報のもと、日没1時間前から川沿いでロケハンしてました。イギリスは北海道よりも北にある。このとき、イギリスは真冬。しかも川沿い。つまり、撮影がすごくキツかった!笑
カラー切り絵の作り方
詳しくは後日掲載予定の「切り絵の作り方」の記事でご紹介する予定ですが、簡単なカラー切り絵の作り方をご紹介いたします。なお、色付けとかは基本的に独学ですので、これが正解というわけではございません。
1. 白黒だけの切り絵を作る
![f:id:yayoi0004:20170107231519j:plain f:id:yayoi0004:20170107231519j:plain](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/y/yayoi0004/20170107/20170107231519.jpg)
ここまでは普段通りです。このまま色付けしないでも、何を切っているかはご理解いただける作品にはなっていますね。
2. 裏面からカラーフィルムを貼り付ける
![f:id:yayoi0004:20170107231648j:plain f:id:yayoi0004:20170107231648j:plain](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/y/yayoi0004/20170107/20170107231648.jpg)
見にくいかと思いますが (他に写真がなかった…)、ピンセットの先に1 mm弱のパーツがつままれています。この作品でおそらく最小サイズのパーツで、黒いところに1枚1枚張り合わせていきます。根気のいる作業です。
3. ひたすら色をつけていく
![f:id:yayoi0004:20170107232200j:plain f:id:yayoi0004:20170107232200j:plain](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/y/yayoi0004/20170107/20170107232200.jpg)
で、だんだんとこのように色がついていき、最終的に1番最初に掲載したような作品に仕上がります。
カラー切り絵は、とにかく根気との勝負。多少はごまかしてもバレない…とは思いますが、そこは作り手としてのプライドがあります。1パーツであろうと妥協してはおりません。
ぜひ間近で見ていただきたい作品と言えます。
では、そんな感じで!
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