最終案までの変遷
黒沼弥生のロゴは【双頭のワタリガラス】を採用しています。
「双頭のワタリガラス」というアイディアは早期に固まっていましたが、実際にこのデザインに行き着くまで何度もデザインを直しています。
せっかくなので、最終案に行き着くまでの変遷の様子をご紹介いたします。
第1案 (ラフ)
「そもそもカラスの描き方がわからない」ということで、まずは補助線を引き、雑ながらもラフを描きました。
円の中にカラスがいますので、頑張って探してみてください。
第2案 (ラフ)
ここでカラスの角度が大まかに決まりました。飛躍の意味を込め、空に向かって飛んでいる姿にしました (角度は-36°!)。
頭、翼、胴体、尾のバランスで苦戦している様子が伺えます。
第3案 (ラフ)
黄金比を使って、なんとかカラスのバランスを整えようと尽力しています。しかし、まだ先が見えていない状態です。
第4案 (ラフ)
かなり現在のデザインに近い様子になってきました。
第5案 (ラフ)
黄金比に合わせて翼を縮小。
第6案 (ラフ)
翼の角度で悩んでいます。
第7案
ラフからシルエットに塗りつぶし。翼の面積に対して、尾が大きすぎてアンバランスな感じが浮き彫りに。
第8案
翼のサイズを大胆に変更。翼と尻尾のバランスを調整しています。
尻尾が大きすぎて不自然だったので、思いっきり翼を広げました。躍動感が加わり、かなり現行デザインに近づいてきました。しかし左翼が少々違和感を覚えます。
第9案
ここで、羽の1枚1枚を同じデザインにして配置してみました。全体にトゲトゲしさが出て、リアルさが減少しました。
第10案
羽のトゲトゲを残し、枚数を揃えることでバランスを整えようとしました。無理でした。
第11案
切り絵がリアル重視のため、ロゴもリアルさを重視することに。第8案寄りの図案が良いね、ということで元の形に戻し始めています。
第12案 (最終案)
ここから微調整を加えていきながら、現在の図案に落ち着きました。
文字とのバランス調整
上ではカラスの図のみの変遷の様子ですが、実際は「YAYOI KURONUMA」とペアで使用する想定でした。そのため文字とロゴのバランスも逐一チェックしました。
そして完成ロゴがこちら。
すごく単純なロゴのようですが、実は何通りものパターンを試し、「これだ!」と納得できる組み合わせを探しました。
根気のいる作業ですが、ロゴはお客さんとの接点になり、自分の存在を代替する存在です。
自分が納得いくまで作り込むことが大切です。
追伸
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