前回記事で、ブースレイアウトに関する案を挙げました。
今回は実際にデザインフェスタVol. 45で採用したレイアウトと、個人的にポイントとした点をご紹介致します。
Sブースのレイアウトとポイント
今回、図面に起こしていた図案とは少し異なり、最終的には現場判断で次のようなレイアウトにしました。
元々の図面案はこちら。
ほぼ設計図通りになっていますが、唯一搬入時の荷物 (スーツケース) が大きすぎて机の下に隠せず、自分のいるスペースがかなり狭くなってしまいました。この辺は次回の課題です。
今回のレイアウトのポイントは上の7つです。一つ一つ解説していきたいと思います。
1. 予算を抑えた看板
可能な限り看板に予算を割きたくなかったため、紙で作りました (切り絵ブースですし)。
太めのゴシック文字を印刷し、黒い画用紙に切り出しました。それを裏からテープで麻ヒモに固定し壁から吊り下げ、看板にしました。
自宅にあった材料のみで作れたので、材料費はほぼかからず。満足。
2. アピール作品
ブース作りで一番意識したことは、いかに道行く人に注目してもらえるようにディスプレイするかということでした。デザフェスはとにかく出展数が多いので、8割の人は素通りしていきます。
少しでも気になって足を止めてもらえるように、自分の作品の中で大きくてインパクトのある作品を看板として掲げました。
「えー、あれ切り絵!?」といって興味を持って立ち寄ってくれた方が多数。試みとしては大当たり。内心、読みが当たってニヤニヤしていました。フフフヾ(๑╹◡╹)ノ
3. 切り絵作品
切り絵ブースである以上、切り絵がなければしょうがないので死ぬ気で制作を頑張りました。フルで6ヶ月ぐらい準備していました。
今回出展した作品の制作記はこちら。
大晦日に切り絵の耐久作業をした話 その1 – モノクロの生活
大晦日に切り絵の耐久作業をした話 その2 – モノクロの生活
【英国建築切り絵】リメイク作品『白いBig Ben』 – モノクロの生活
【リメイク切り絵】『ウェストミンスター寺院』ミニサイズ – モノクロの生活
4. 壁を使ったディスプレイ
せっかく壁を借りたので、できるだけ有効活用しようと思い、切り絵だけでなく、Tシャツやポストカードも壁に飾りました。
今回使用したのはSeria社のウォールバー。画鋲やネジで壁に止めるタイプで、100円なのに良い仕事をしてくれました。
白いウォールバーを使いたかったので、アクリル絵の具で塗装しました。お金をかけず、手間をかけるのも楽しみの一つです (この時は締め切り間際で死にそうになっていましたが…)。
ちなみに、壁の裏はこのようになっています。
ベニヤの厚さは5 mm程度、骨格の幅は3 cm程度となっています。
支えが1本しかないので、グラグラと不安定です。釘、ネジうちをする際は2人いた方が作業しやすいので、二人推奨。
また、ネジ部分が5 mm以上あると裏に突き出ます (矢印先)。一応、反対側のブースの方に「ネジの先端に気をつけてください…」と一声お声がけしました。
厚さはちょうど3 cm。
材質はベニヤですが、デザフェスの壁は硬いというのがネットでのもっぱらの評判です。
壁に穴を開ける時は電動ドリルがあると便利です。
電動ドリルがなくても、頭がついている画鋲なら誰でも手軽に使えます。
実際に、ウォールバーの設置などには画鋲を採用しました。少し硬い部分もありますが、女性でも刺せます。
5. コルクボードのディスプレイ
こちらの記事でご紹介したコルクボードのディスプレイを流用しています。
リーズナブルな小さい切り絵はぜひ取り扱いたいと思っていたので、自作コルクボードディスプレイに小さいSカンを取り付けてディスプレイしました。
コルクボード、画鋲、麻ヒモ、Sカンを駆使すればなんとかなってしまう。
6. 机の活用
小物のディスプレイや精算などは主に小机を使用しました。
机や壁の配置に関してはこちらの記事をご参照ください。
7. 布で荷物の目隠し
仕上げは、布でお客さんの目に触れられたくないものを隠します。
仕上げと言っても、馬鹿にはできません。この布で隠すというのをやるか否かでブースの印象がすっきりとするか、ごちゃごちゃに感じるかが決まるといっても過言ではありません。
ただし、デザフェスでは防災の観点から机から10 cm以上はみ出る布は防炎加工であることが義務付けられています。
自分はクリーニング屋さんで防炎加工クリーニングを依頼しました。
忘れずに防炎のものを用意しましょう。
以上、私が初めてのデザフェスのレイアウトで意識した点です。
準備は本当に大変ですが、レイアウトを考えるは楽しいですし、実際にお客さんと自分の作品に関してワイワイ話しながら楽しめるイベントは貴重です。
何か参考になる点があれば幸いです。
では、そんな感じで!
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