【デザフェス】Sブースのレイアウト案




デザフェスに限らずアートイベント、販売会などは、限られたブースをどのように活用して注目をひけるレイアウトを構成できるかを考えるのが楽しみの一つです。

ただ、慣れないうちは配置一つにしても何をどうすれば良いのかわからないかもしれないので、とりあえず私の思いつく限りのレイアウト案をご紹介致します。あくまで私自身の考えなので、参考程度にとどめておいて頂ければ幸いです。

またパフォーマンスなどは考慮しておらず、あくまで作品やグッズの展示を目的とした方向けの記事となっています。

ブースサイズ

最初に選ばなけれなならないのはブースサイズ。デザインフェスタでは、下記リンクのようにS、M、Lブースが選べます。

アートイベント デザインフェスタ | Art Event Design Festa | 出展のお申込み

今回私は値段も安くて借りやすいということで、Sブースを選択しました。そこでSブースを例にとって、レイアウト案をご紹介致します。

Sブースレイアウト案

ミーアキャットちゃん以外は全てPower Pointで作図しています。

1. 壁・机 配置

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壁と机を両方設置したレイアウト。必要な場合はイスを用意します。

切り絵、写真、絵画など、展示スペースに面積が求められる場合は、壁を利用した方が有利です

絵だけでなく絵に関連したグッズ (ポストカード) などを販売するのであれば、机があると便利です。グッズを陳列したり、お会計に利用することができます。

さらに一番のメリットとしては、壁の設置によって自ブースの存在感が出ること。自分のブースを道行く人にアピールするには有利だと思います (もちろん、壁の装飾にもよりますが)。

デメリットとしては、壁と机のレンタル料が発生すること、ブース内での移動スペースが制限されることが挙げられます。

2. 壁 配置

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展示に面積を必要とする絵画、写真の展示だけであれば、壁があれば十分という方向けの配置。またポストカードなどグッズの販売も、インテリアウォールバーなどを駆使すれば十分に可能です。

壁に付けられる家具 | 無印良品の収納 | 生活雑貨特集 | 無印良品ネットストア

メリットはブース内を動きやすいこと、机のレンタル代が必要ないこと

デメリットは、搬入の荷物を隠すスペースがないこと、お会計などの作業をしやすい場所を確保しにくいことでしょうか。

3. 机 配置

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面積を必要とする展示品が無い場合、または机の上に全て展示できる場合にオススメの配置。

メリットは何と言っても値段のリーズナブルさ。壁はレンタルすると最低でも13,500円かかるので、その費用が浮くだけでもかなりのメリットでしょう。

ただし、後ろのブースの人が壁をレンタルしていた場合、剥き出しのベニヤがバックになります。景観を損なわれることが嫌な場合は、壁をレンタルしているブースの方に許可をとった上で布などで目隠しをする必要があります

なお、レンタルしていない壁の裏を勝手に使うのは禁止されています (当たり前ですが)。

デメリットは先に挙げた景観の点と、机の上だけでお客さんの注目を引くブースを作らなければならないので、ディスプレイの工夫がかなり必要になることです。

4. 直置き 配置

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ブースの床にマットなどを敷き、露天商のようなスタイルで展示する配置。

壁も机も使わないので、全てのレイアウト案の中で最もリーズナブル

その分、道行くお客さんの注目をどのように集めるかが鍵となります。ある程度経験値が必要な配置だと思います。

壁の種類と注目の集まる部分

切り絵という作品を扱っている以上、壁の利用は個人的には必須でした。

デザフェスにおいてSブースでレンタルできる壁は主に3種類あります。

それぞれの特徴を簡単にご紹介。

1. 一面の壁

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今回私がレンタルした壁です。

3種類の壁の中で最もリーズナブルです。左右に壁がつくと、さらに6,000〜10,000円高くなります

今回出展してみて、特に不満はなかったのですが、ブース前を通る人が真正面に立たないと飾ってある作品に気づけないというデメリットはありました。

ブース前を通る方の目線を追っていたところ、ちらっと見ただけで立ち止まって頂くことは少なかったです。ただ、今回使用しなかったライトアップなどを駆使すれば、十分注目をひくブースも作れる気がします (電源設備とライトを借りたら、それだけで10,000円ぐらい高くなりますが)。

この辺りは、次回調整してみたいと思います。

 

2. L型 壁

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先ほどの一面の壁の横に、さらに一枚壁がついたスタイル。

1. でデメリットとして挙げていたお客さんの目線の引き方に関して、ちらっと斜めから見たときでも目立たせることができそうです (試したことないので、あくまで推察)。

さらにL字部分を活用して展示品のレイアウトにも幅が持たせられそうです。

ただ横に1枚つくだけで6,000円高くなるので、個人的には悩ましいところです…。

3. 凹型 壁

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2. の壁にさらにもう一枚壁がついて、3方向を壁で囲んだスタイル。

完全に周りのブースと隔離されるので、自ブースの存在感がでます (※ ディスプレイ・レイアウトによりますが)。

1面のときと比較して、あちこちから目線を集められるディスプレイを組めそうで面白そうですが、値段が10,000円ほど高くなるので、こちらも自分の予算との相談になります。

机の配置

初めてSブースに出展した感想は、「想像よりも狭い!」ということ。

壁や机を使おうとすると、すぐにスペースが圧迫されてしまいます。そこで、机を使用する場合には配置に工夫が必要になります。あと忘れがちですが、搬入の際の荷物の置き場もあらかじめ考慮しておきましょう

1. 小机 前 配置

机をブース前に出して、人が後ろに回る配置。荷物は机の下に隠せるサイズを想定しています。

自分自身が柔軟に動き回れ、机の横のスペースでは壁に近づいて作品を見てもらうこともできます。切り絵など近くで見てもらいたい作品の場合、お客さんがいかに壁に近づき作品が見れるような配置にするかが大事かと思います。

自分の前に机があると、机の上の展示品などの盗難対策にもなります。

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2. 小机 後 配置

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先ほどの配置で、机を後ろに回したもの。こちらも机の下に荷物を隠すことを想定しています。

自分自身の動きやすさを一番に考慮した配置で、立ち寄ってくださった方に歩みよりやすいことがメリットです。

机の上からは目が離れる機会が増えるので、お金はポシェットなどに入れて肌身離さず移動するように

3. 机 前 荷物 後 配置

デザフェスVol. 45で私が採用した (せざるをえなかった) 配置。

当初は2. の案でいこうとしていたものの、搬入の荷物が巨大スーツケースになってしまい、机下に隠せなくなり急遽変更しました。

机の後ろにスーツケースが一つあるだけで、人の動けるスペースが一気に減少し、窮屈感がでます搬入が多くできた分、壁に作品をたくさん配置でき、目を引くブースを作ることはできましたが、搬入の荷物を減らすことが次回の課題です。

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4. 机 全面 配置

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横長の机を使い、ブースの全面に展示作品をディスプレイする配置。

机を挟んで接客を行うことになりますが、動き回らずに済む場合はかなり有効でしょう。特にアクセサリー類など、お客さんが手に取りやすいブースを作りたいときに採用されることが多い印象

ただし壁を同時に使用する場合は壁まで距離ができるので、作品に近づいて見ることができなくなります。お客様には切り絵に近づいて見て頂きたかったので、採用を見送りました。

机のサイズが大きすぎると出口を確保できないので、注意が必要。

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備品をレンタルする際には、あらかじめ図面に起こして、出口をきちんと確保できる配置かどうか検討する必要があります。

他のブースの方に迷惑をかけないよう、みんなで楽しめるイベントを作っていきたいですね。

では、そんな感じで!



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