【建築切り絵】繊細さを捨て、迫力を追求『グロスター大聖堂の回廊』




細かくない建築切り絵

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Gloucester cloister (2014)

普段は「細かい切り絵」を得意としている僕ですが、『グロスター大聖堂の回廊』は、あえて大きく、線を太く切る切り絵として作りました。

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こうして手の大きさと比較すると、他の作品と比較して線が太く、大きい作品だとわかっていただけると思います。

サイズはA2で、A4サイズの4倍です。

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作品を持ち上げてみました。

線が太いので、他の作品と比べると安定感があります。

グロスター大聖堂とは

グロスターの場所

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ロンドンから東に向かって車で3時間ほど移動した地区、グロスターシャーの州都になります。

グロスターを回ったときの旅行記も書いているので、詳しくはそちらをご覧ください。

【イギリス旅行】荘厳なる大聖堂のある町 グロスター

2017年1月26日

グロスター大聖堂の中

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グロスター大聖堂は、「グロスター」にある大聖堂です。グロスター地方では一番有名な観光名所です。

代表的なゴシック建築の構造をしていて、僕がいちばん好きなイギリスのゴシック建造物です。

このグロスター大聖堂の中は無料で見ることができます (※ 5ポンド程度の寄付を募っています)。早速5ポンド払って、中に入ってみましょう。

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大聖堂の中は自由に見て回ることができます。アーチ状の柱が特徴的なゴシック建築でとても美しく、一度は見ておきたい場所です。

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天井まで約3メートルあり、緻密な模様が続く空間に圧倒されます。

回廊に立っていると、石を削られて作られた空間に、少し冷たい空気が流ます。

さて、ところでこの回廊「どこかで見たことある気がする…?」という方もいるかもしれまんせん。

この回廊、実は大人気映画『ハリー・ポッター』シリーズで、ホグワーツ城の廊下として撮影に使われた場所なのです。

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特に第2作目『ハリーポッターと秘密の部屋』では、「秘密の部屋は開かれた」という血文字が書かれた廊下として登場します。ハリーポッター好きの間では超有名な場所です。

まるでホグワーツの中を探検しているような体験ができます。

繊細さよりも迫力とインパクト

この作品を作ったのは2014年。普段は細かい作品をメインに作っていたので、息抜きに大きくて迫力のある作品を作りたくなり、制作しました

以前ご紹介した『London』もA2サイズでしたが、こちらは繊細さを全面に押し出し、細かく作ったので『グロスター大聖堂の回廊』とは異なります。

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【建築切り絵】イギリスウェストミンスター地区を描いた『London』

2017年1月3日

とにかく勢いまかせに、ザクザク切りすすめました。

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そのため作業スピードは異常に早く、A2サイズなのに1ヶ月ぐらいで完成しています。

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切り屑も大きく、作業後の片付けがいつも大変でした。

一部のコアなファン

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線が細く、細かい作品と比較して大味な作品といえます。

しかしこの線の太さが「迫力を感じる」と好評で、一番好きな作品だと言ってくださる方も多い作品です

一部のコアなファンに根強い人気がある作品となっています。

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最近は保管場所の関係もあって、大きすぎる作品を作らなくなりました。

でも、たまにこの『グロスター大聖堂の回廊』ぐらい大味な作品をつくってもいいなと思うときがあります。



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