【切り絵】おとぎ話の世界を。『Fairy tale』




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今回は合作切り絵『Fairy tale (おとぎ話)』についてご紹介いたします。この作品は自身初となる合作切り絵で、前回の二人展でメインとして展示した作品です。

一緒に制作したepine.さんの花と弥生の建築がマッチした、僕自身お気に入りの作品です。

 

作品のテーマ

テーマは絵本のような世界観、おとぎ話をイメージしています。サイズはA5で、比較的小さな作品です。

 

弥生担当パート

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中心部分の建物です。「英国一、美しい町」と呼ばれているバイブリーにある「アーリントン・ロウ」をもとに制作しました。

今にもピーター・ラビットがひょっこり顔を出しそうな雰囲気が漂っています。

実際の「アーリントン・ロウ」の写真がこちら (撮影: 弥生)。

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僕が普段作っているゴシック様式の建築とは雰囲気が全くことなります。

イギリスでゴシック建築が栄えたのが12世紀頃、一方の「アーリントン・ロウ」が造られたのは14世紀なので、時代による建築様式の差が見てとれます (※ 情報が間違っていましたら教えてください)。

今回「アーリントン・ロウ」を選んだのは、epine.さんの作風から、バイブリーの町並みがマッチするかなと思ったからです。

 

epine.さん担当パート

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周りの花を作って頂きました。

花は4種類、「バラ」「スイセン」「シャムロック」「アザミ」で構成されています。
もともとイギリスは4つの国が統合されてできた国なので、それぞれ「イングランド」「ウェールズ」「北アイルランド」「スコットランド」を象徴する花として飾られています (epine.さん談)。

花や動物モチーフを得意とするepine.さんらしいデザインとなっており、さらにイギリス建築に合わせてイギリスの花をチョイスして下さるあたり、脱帽です。さすが女子力の高さに定評があるepine.さん。

普段はゴシック建築切り絵ばかりの僕ですが、今回は例外的にこの建築を選んで大正解でした。

両者の得意とする技法が合わさって、普段僕が作る作品とはまた一味違った作風に仕上がっています。

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展示会にご来場くださった方でもこの作品を評価してくださる方が非常に多く、僕としてもお気に入りの一作品になりました。

 

苦労した点

先にepine.さん、後半弥生が各パートを担当したのですが、epine.さんの切った線が細すぎて、壊すんじゃないかとヒヤヒヤして制作しました。失敗したり、壊してしまったら二人分の責任を置くことになるので、大変なプレッシャーの中仕上げました。心臓に悪い。

あとは自分一人で作るわけではないので、締め切りがあった点ですかね。夏休みを全振りして、スピード重視で制作しました (弥生パートの製作期間、約1週間)。

というわけで、初めての合作切り絵でしたが、お互いの得意な技法が合わさり、普段とは違う作品が作れて楽しかったです。

また機会があれば、このような合作も行っていきたいとおもいました。

では、そんな感じで!



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