「TOEIC 800点を目指す!」という目標に対して、これまで決まったことを整理していきます。
[参考]>>>Yayoi Kuronuma |【挑戦編】TOEIC 800点を目指すには? をデザインしてみる- 朝4:30に起きる ← 一番の目標
- 英書を100万ワード分読む
- 単語帳を一冊仕上げる
- 単語帳はCDも併用してリスニング対策
- TOEIC向けリスニング対策は検討中
- 最後の一ヶ月は問題演習
このうち、多読についてはやることがハッキリしているので、目標計画を書き起こして起きます。
英語多読法とは?
英語多読法とは「辞書を使わず、簡単な英書をたくさん読む」という勉強法です。
- 簡単な本を読む
- 辞書を引かない
- つまらなかったら別の本を読む
が基本ルールになっています。
元米グーグル副社長兼日本法人社長の村上憲郎さんも推奨している方法になります。
また古くは夏目漱石も奨励している勉強法で、「とにかく英語に触れる機会を増やしましょう」が趣旨です。
英語多読法の効果
また多読法については、科学的に有効性を評価した文献もあります。
[参考]>>>パレオな男 | 「多読」をやれば英語がグングン上手くなる!はどこまで本当なの?これは日本の中高生を対象にした研究で、参加者を、
- 中学校に入ってから多読をはじめた生徒
- 小学生のころから多読をはじめた生徒
- 多読をまだはじめてない高校生
の3グループに分類したうえで、英語の学力テスト(BACE)をやってもらったんですな。
そこでどんな傾向が出たかと言いますと、
- 多読をやってる中学生は、中2の段階で多読をしてない高校1年生より成績がいい!
って感じだったんですな。多読をやってた中学生は、読解力、文法、リスニング、ボキャブラリーのすべてにおいて60%ぐらい高校生をうわまわってたんだそうな。こりゃ結構な違いっすね。
ただし上のページでは、他の勉強法との比較検討も紹介されていて、「多読だけでなく、他の勉強 (単語・シャドーイングなど) も併用した方が良さそう」という結論が出ています。
多読と単語の並行
実際に元Google副社長の村上憲郎さんの本でも、単語を覚えることは、読む練習と並行して行ってほしいと述べています。
やっぱり本を読んでいても、知らない単語ばかりだと読むのが嫌になってしまいます。
逆に英単語ばかり勉強していても、本当に使える知識として定着したかを確認する機会が必要です。
多読と英単語学習を並行していると、本を読んでいるときに「あ、この単語はこの前覚えたやつだ!」と出会える機会が増えます。
そうすると単語の勉強が、きちんと役立っている実感を得られ、勉強もモチベーションも高まり、相乗効果があります。
多読に向く本
多読勉強法のポイントは、
- 難しすぎる本を読まない
- 興味がわかない本は読まない
- 辞書は使わず、左から右にどんどん読む
の3つです。
多読向けとしてよく推奨されているのは、
などのシリーズです。
これらは図書館でも見かけますし、レベル別になっているので、自分のレベルに合ったものから読み始められるのが利点です。
僕もペンギンリーダーズは、高校の夏休みの宿題として課されたのを覚えています。
元Google副社長の村上さんは、
- セリフが多いサスペンスを推奨
- SFのような造語が多いものはオススメしない
として、一番最初の読み物として『スペンサーシリーズ』をオススメしています。
正直、読む本は個人の好みに合わせてアレンジOKぐらいの気持ちでいます。
僕は多読教材として『ハリーポッター』シリーズを読んでいます。
残念ながら、『ハリーポッター』は初心者向けの教材としては推奨されていません。なぜなら
- J. K. ローリング氏の造語が多い
- 児童書にしては単語が難しい
からです。
ただ興味を持って100万ワード読む教材としては、自分にとってベストだと思って選抜してました。
「自分にとって興味が持てる」は、他のデメリットを上回る大きなメリットです。
まずは主語と動詞を追ってみる
いきなり英書を100%読み込もうとするとかなり大変です。
そこでまずは「主語 (S) と動詞 (V)」だけに意識を集中すれば十分でしょう。
英文の構造は、文章が長くなって複雑に見えても結局のところ、
イントロ (状況などの説明) + S (主語) + Sの説明、V (動詞) + Vの説明
に集約されます。
ここから説明部分をそぎ落とせばSとVしか残らないんです。
[引用] 村上憲郎『村上式シンプル英語勉強法』2016 (日経ビジネス人文庫)
いかにも長くて難しそうな文章でも、まずは「主語と動詞を見つける!」だけに集中すればいいと考えると、少し気が楽になります。
ただし「どれが主語で、どれが動詞か」を判断するには、基本的な文法が身についてないと厳しい面があります。
文法が苦手な方は、まず文法の復習から進めるのがいいかもしれません。
読書量の目標
実際にどれぐらいの量を読めばいいか? について、村上憲郎さんは自著の中で「300万語読め! ただし最初は100万語を目指そう」と述べています。
100万語とは、分量にして小説10冊分、ノンフィクションだと7冊分ぐらいの量です。
ちなみにハリーポッターの語彙数は
- 賢者の石 (1巻) 77,000語
- 秘密の部屋 (2巻) 85,000語
- アズカバンの囚人 (3巻) 107,000語
- 炎のゴブレット (4巻) 191,000語
- 不死鳥の騎士団 (5巻) 257,000語
- 謎のプリンス (6巻) 169,000語
- 死の秘宝 (7巻) 168,000語
とされています。
[参考]>>>TOEIC980点の大学生のブログ | ハリー・ポッターシリーズよってハリーポッターシリーズを全巻読み切ると、だいたい100万語に達成する計算になります。
もちろんこの数字は、科学的に英語が読めるようになる根拠ではありません。100万語読んだとしても、必ず英語が読めるようになるとも限りません。
でも日本語の本だって、最初はゆっくりしか読めなかったはずです。
それがだんだん単語を拾って、意味を類推できるようになり、そして早く読めるようになっていきます。
それと同じように、最初はスピードが遅くて辛くても、だんだん読めるようになることを信じて突き進むしかないと思っています。
300万語というのは一つの目安になる数字で、できれば1年以内に達成したい数字です。
まとめ
英語の多読法を実践すると、
- 英語力がアップする
というのは過去の文献を参考にしても、事実でしょう。しかし注意すべき点として
- 英単語やシャドーイング、文法なども並行して勉強
は同時に行った方がより効果が高くなります。
読むべき本や分量としては、
- 難しすぎる本を読まない
- 興味がわかない本は読まない
- 辞書は使わず、左から右にどんどん読む
- 目標300万語、まずは100万語を目指す
というところから実践していきたいと思います。
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