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海外へ出る上で、一番の障害は?
「英語ができない」という心理的な壁ではないでしょうか?
日本で個展を開くようになってから「いずれアートで世界へ行こう」という夢がありました。特にアートが盛んなヨーロッパには是非とも行きたい。
そうすると当然「言語」という壁にぶち当たります。
実際は海外に出てみたらなんとなくのジェスチャーで意図が伝わるのですが、どうせなら言語で足踏みをしないためにも日頃から習得しておきたいと思いました。
『DUO 3.0』の使い方
『DUO 3.0』のコンセプトは「560個の例文を覚えれば、その中で単語1600語、熟語1000語覚えられるよ!」というもので、例文を丸暗記することが前提となっています。
「いやいや。例文覚えるぐらいだったら単語1個1個覚えた方が早いでしょ?」
という意見もあると思います。
確かに「単語を覚えること」が目的なら、その方法でも間違いないと思います。
しかし、ここで私が (そしておそらくこの記事を読んでいるみなさまが) 英語を勉強する理由はなんでしょう? それは「英語圏に行って、現地の人と会話すること」です。
英会話の最短ルート、例文の暗記
そう、会話。単語テストやTOEICのためでなく、私は会話のために英語を勉強しようとしているのです。この会話というものに「例文を覚える」という強みが出てきます。
例えば『DUO 3.0』の例文で
This substance is mostly composed of hydrogen and oxygen.
(この物質は主に水素と酸素からできている。)
DUO 3.0 ( 例文 175)
という文を暗記していたとします。
この「This substance」を「Art work」、「hydrogen」を「paper」、「oxygen」を「paints」に替えるだけで「この作品は紙と絵の具からできています」という文章を作れるようになります。
もちろんネイティブからしたら「?」な訳になるときもありますが、意味は十分伝わります。言語なんて、伝われば良いのです。
また『DUO 3.0』はネイティブが実際に使う表現も多いことが特徴。
帰国子女の友達と英会話レッスンしている時に「忙しい」を「I have my hands full right now. (手一杯=忙しいんだよ)」と『DUO 3.0』中の例文そのままで返したら「良い表現だね!」と褒められました。
本当に使える表現が身につきます。
留学中に重大なことに気がつきました。頭の中に最低限の英語の「インプット」がないと、いくらマンツーマンレッスンを受けても、英語を使えるようにはならない、ということ。
[引用] 「なぜか英語ができない人」に欠けている視点 | 東洋経済オンライン
英語を使えるようになるには、ある程度のインプットが必須です。
『DUO 3.0』でできたこと
英語の勉強には、超ベストセラー英単語帳『DUO 3.0』だけに絞って勉強しました。
- イギリス一人旅
- 欧米人と会話 (※ 多少ゆっくり話してもらいました)
- 海外との簡単なメールのやりとり
- 海外論文を解釈
- TEDや映画で英語のセリフを6割ぐらい聞き取れるように
これを「できる」と捉えるか「まだまだ」と捉えるかは人次第だと思いますが、少なくともきちんとこの単語帳をやりこめば日常会話には苦労しなくなります。
『DUO 3.0』の特徴
『DUO 3.0』本文中から抜粋すると
日本の「いろは歌」をヒントに、現代英語の重要単語1600語と重要熟語1000語を重複なしで560本の英文に凝縮させました。昔は560本の例文からは560語の重要語しか覚えられなかったものが、DUOならわずか560英文で標準レベルの単語集1冊分の単語+熟語集1冊分の熟語が完全にマスターできます。
とあり、「560例文覚えれば、その中で単語1600語、熟語1000語覚えられるよ!」という画期的な単語帳です。
先に述べたように、英会話や英作文などの「自分で英文を作る」には、英語例文の暗記は最短ルートだと思います。
高校生だと大学受験で国立2次試験に英作文が課される場合があります。使いこなせる例文を自分の中にストックしておくと、非常に強いです。
僕のもともとの英語レベル
もともと私は英語が大の苦手。偏差値60程度の高校で、周りの人は比較的優秀な大学へ進学する人が多かったです。
英検2級、英検準1級を持ってる人もたくさんいました。その中で私は英検準2級 (注: 2級ですらない) を落ちました。あと2点で。
さらに高校2年の時、駿台模試で英語偏差値36 (偏差値50=真ん中) をとりました。
英語を勉強しようと思ったきっかけ
英語に超苦手意識があったのですが、大学4年生の頃、大学院の受験でTOEICスコアが必要となりました。
大学受験と違い、大学院入試は英語でボーダーラインを超えないと合格できません。
つまり数学や理科など、他の科目で合格点をカバーできないため、きちんとした英語対策が必要。
英語を勉強しなくてはならない状況で、とりあえず評判が良いという理由で単語は『DUO 3.0』1冊に絞って勉強。私の進学した大学院は、TOEICのスコア600点あれば、当日の英語試験が免除されるというルールだったので、とりあえずTOEICに向けて勉強。
『DUO 3.0』2ヶ月間みっちりやって、TOEIC 600点!
DUO解説サイト (中学英語から2ヶ月間DUOだけでTOEIC700点突破) を参考に、TOEICに向けて2ヶ月前から勉強を始めました。単語帳以外には公式問題集を1冊使いましたが、本当にそれだけです。
結果は『DUO 3.0』だけでTOEIC 600点突破。大学院入試の英語試験を免除になりました。
ただし600点は「英語ができなくないが、できるほどではない」ぐらいのレベルです。でも日常会話で困ることはほとんどありません。
『DUO 3.0』を勉強して、イギリスを一人旅しよう
大学院1年生のころ、憧れのイギリスに行くことにしました。夢の一人旅を選択。
イギリスのど真ん中で頼れるのは自分だけ。誰も助けてはくれません。それでも『Duo 3.0』を徹底的にやり込んだ自分を信じて一歩を踏み出せました。
【イギリス一人旅をした時の記事はこちら】
>>>【イギリス旅行】ロンドンの名所を一日で回るモデルルート
どうやって覚えたの?
まずはノートに5回英文を書いて、後述するシャドーイングをして…というのをひたすら繰り返しました。
自分の勉強を可視化するために暗記用ノートを用意し、記憶定着しやすいと言われる青ペンでひたすら英文を書いていきます。このノートもビッチり埋めて、4冊ぐらい目です。
さらに具体的な勉強法と英文法の解説ページを作成しました。
>>>英語偏差値36が英国一人旅に出られた『DUO 3.0』の使い方
>>>【DUO 3.0】英文法・構文解説 | 表記と参考文献
『DUO 3.0』のメリット・デメリット
『DUO 3.0』のメリット
1. 例文560個で効率的に単語、熟語を覚えられる
英会話を習得する上で必須の例文暗記をしながら、頻出単語、熟語を幅広く網羅できます。
2. ネイティブが使う表現が多い
会話形式の例文も多く、硬い表現から日常的に使われる表現までを学ぶことができます。
3. CDもあり (別売)、 一緒に発音も勉強できる
英会話といえば、とにかく発音が大事! 英語に慣れるという意味でも、CDがある英語教材は必須です。
『DUO 3.0』のデメリット
一方、『DUO 3.0』を使う上でのデメリットもあります。
1. 単語帳なので、文法、構文などの解説がほとんどない
いきなり『DUO 3.0』を勉強しようとすると、英文法や構文でつまずき、挫折する可能性が高いです。根気強く勉強する気持ちのある人向けの教材といえます。
少しでも勉強する気力が持つよう、解説サイトを作ったのでご利用ください。
>>>【DUO 3.0】英文法・構文解説 | 表記と参考文献
2. 情報量が多すぎて、初心者向きではない
[参考] 英語初心者にDUO 3.0 (デュオ) をおすすめしない理由とにかく英語の勉強は完璧を求めすぎると挫折します。
『DUO 3.0』は教材として勧める人が多い分、「これを完璧にできなきゃ、英語なんてできないのか…」と考えるととてもプレッシャーに感じます。
今回は私の方で『DUO 3.0』の解説も用意しました。英語偏差値36からスタートした典型的な英語難民の弥生さんと一緒に、根気強く、着実に頑張りましょう。
>>>【DUO 3.0】英文法・構文解説 | 表記と参考文献
3. TOEICなどの試験においては非効率的
TOEICはビジネス英語をベースとしているため、TOEIC、TOEFLなど試験が決まっている方は「TOEIC頻出順」のような単語帳の方が効率よく単語を覚えられます。
ただ、私は『DUO 3.0』だけでTOEIC 600点にのりました。もっと完璧にしていれば700点ぐらいまでは到達できると思います。
まとめ
西欧、欧米などの英語圏に出ていくためには「英語を話せる」ということが武器ですし、何より心理的な負担が減ります。
「将来は海外へ!」という方は、ぜひ早い段階から英会話に挑戦してみてください。そんな方には『DUO 3.0』オススメです。
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