パラレルキャリア | 仕事とアート活動の並行で相乗効果が得られる




f:id:yayoi0004:20170309205057j:plain

SNSやブログを通じて、同じ趣味を持つもの同士がつながりやすい世の中になっています。僕も切り絵やハンドメイド作家の知り合いが周りにいますが、だいたいアート活動とは別にお仕事を持っていて、みなさん仕事と作家活動を並行されているイメージがあります。

作家活動だけで生活していける人は一握りしかいない厳しい世界だと想像つきます。僕自身はフリーの作家になっても、それだけで生活していくイメージがわかなかったため他に仕事を持ち、趣味以上、仕事未満ぐらいの気持ちで切り絵作家として活動することにしました

現在、作家活動と全くかけ離れた仕事をしていますが、実際に仕事と作家活動を両立していると、両方で培った経験がうまいこと相乗効果を発揮してくれているので、今回は僕自身が仕事とは別にアート活動を楽しむことで得られた知識、経験についてご紹介したいと思います。

 

仕事を通じて得られた能力

1. 目的を明確にする能力

f:id:yayoi0004:20170212100239j:plain

社会に出て仕事を始めると、とにかく「目的」が求められるようになります。

「なぜこの仕事は必要か」

「なぜこの操作をしたか」

「なぜ別の方法ではだめか」

僕のような理系研究室出身の人は研究を通じて慣れているかもしれませんが、とにかく
自分の行動の理由や根拠を相手に伝え、納得してもらう必要があります

作品自体はフィーリングで作ることがあっても、作品展示の際には「なぜこの配置か」など、自分で考えること習慣がつきました。

 

2. 目標を持ち、ゴールから逆算した計画 (戦略) を立てる能力

f:id:yayoi0004:20170212100246j:plain

仕事には必ずゴール (締切、達成すべき課題) が存在し、そこに向かって進んでいくことが求められます

この「目標」とは、例えば売上であったり生産性の向上などです。

目標は具体的でなければいけません

そして現在置かれている状況から、どのように進めば目標に到達するかを逆算していきます。

最終到達点

中期目標

短期目標

1カ月の目標

1週間の目標

1日の目標

上から下に向かって、とにかく細かく逆算し筋道を立て、自分が今すべき具体的な行動を明らかにします

こちらの記事でご紹介したような計画の立て方は、上のような考え方に則っています。

切り絵の制作時間と制作計画の立て方

 

自分の活動は、目標からスタートし自分のノルマを細かく設定していくことが多く、アート活動においても例外ではありません。

ちなみに、アート活動における最終的な目標も持っています。

そう、実は自分の内に秘めたる野望を持っているのです。ふふふ。

なお、さらに具体的なビジネスにおける目的、目標、戦略について知りたい方はこちらの書籍がわかりやすいです。

作家活動を通じて得られた能力

1. 人に意図が伝わりやすいデザインを考える能力

f:id:yayoi0004:20170217193418j:plain

さて、お仕事の多くは人を相手にするものがほとんどで、そうすると「自分の伝えたいことを、相手に伝える」という能力がいかに大切かわかります。今は「プレゼン力」と呼ばれるものに近いイメージ。

この「相手に伝える」というのは、シンプルで簡単なものほど良いということを、デザインの勉強をしながら学びました。

変に凝ったデザイン (フォント、配色、アニメーション) は、逆に相手に一番伝えたい部分がぼやけてしまいがちです

プレゼンの指導に熱心な大学教授の教えと、アート活動を通して培った「人に伝わるデザインを考える」という能力が、今では多くの方に「資料がわかりやすい」と言って頂ける結果に結びついていると考えています。

僕のプレゼンや資料作りの根幹にあるのは「どうすれば一発で相手に理解してもらえるか」であり、この能力は作家活動を通じて身につけられたと思います。

 

2. 企画力と展示力

f:id:yayoi0004:20170217193300j:plain

業種にもよると思いますが、僕は仕事で他の人の目につくような展示を仕掛ける機会があります。そこで役立ったのが、個展の開催で培った「企画力」と「展示力」です。

展示会のお話はこちら。

【個展】イギリス建築切り絵展「テムズ川から」準備編

 

さて、企画力とはその展示がどのようなコンセプトに基づいて行われるのかを把握し、相手にこちらの意図をきちんと伝えることが求められます。目には見えないものですが、企画がきちんとしていないと、フワフワと宙に浮いたような展示になってしまうか危険性があります。

どのようなストーリーを構成し、相手に理解してもらえる展示を構成できるかという企画力は、自分の切り絵の展示会をできる限り面白いものにしたい! という原動力から実学を通して学びましたが、実際の仕事の展示でヒントになっています。

もう一つの展示力。これは企画という目に見えないものではなく、実際に相手の目に触れるものをどう作るかという目にみえるものを作る力です。

自分の展示はできるところまでトコトンこだわる。

少しでも良い展示にしたいと思ったら当たり前のことですが、自分で展示会を組み立てる上で考え、実践し、学んだことがそのまま展示力に現れます。このような経験をできる機会は少ないと思いますが、アート活動は展示力や企画力を楽しみながら磨くには最適な場だと僕は思います。

 

今後身につけたいと考えている能力

1. ITスキル

今後ますます求められていくだろうと考えられる能力。

現在ホームページやブログの制作を通じて、少しずつ勉強ているところです。

あとは、PhotoshopやIllustratorなんかももっと使いこなせるようになりたいです。

 

2. 広告力

ますます広がりをみせるSNSやネットサービス。そしてあちらこちらに溢れる広告の数々。

現在は情報過多の時代で99.996%の人が広告を無視しているというデータがあるそうです。

その中で自分の展示会を知ってもらい、興味を持ってもらう。そして実際に来てもらう。そのためには活動を知ってもらうための広告力が必要不可欠かと思います。

業種によって、役立つ能力、意味のない能力はわかれるかもしれません。でも、勉強したことは何らかの形でヒントになったりするものです。

自分の大好きなことを通じて培った知識や経験が、別のところでも役立ったら嬉しいですね。

では、そんな感じで!



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。