勉強で結果を出すには「そもそも、なぜ勉強するのか?」が超重要というお話




ここ最近は、ずっと「TOEIC 800点目指して頑張ります! そのために…」というお話を書いています。

[リンク]>>> Yayoi Kuronuma【挑戦編】TOEIC 800点を目指すには? をデザインしてみる

本番の試験は3ヶ月後の9月末なので、まだ具体的な勉強法を考えたり、勉強時間の配分どうしようか? などの整理に時間を割いています。

最近は勉強関係や第二言語習得論のような本を読み漁ってて、その中で「これって共通して大事なんだ!」という気づきのお話をしたいと思います。

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なぜ勉強するのか? が超重要

まだ本番の試験 (目安10月ごろ) まで時間があるので、効率的な勉強法とは何か? について書かれた本や論文を読み込んでいます。

そこでたびたび「なぜ勉強するのか?」といった、内発的動機づけが重要であるといった内容に出会います。

英語教師に向けて書かれた『第二言語習得論入門』によると、動機づけは次の二種類があります。

  • 統合的動機づけ
  • 道具的動機づけ

前者は「言語や文化、言語を話す人々が好き」、後者は「英語を道具として使うのが好き」というものです。

これらの動機づけは、自分にとって強い動機になればなんでも良いというのが現時点での結論になります。

上でご紹介した本は英語教員などの指導者向けの本ですが、先生方の中では「いかに生徒に動機づけができるか」というのは共通の悩みのようです。

実際に自分に動機づけしてみる

この動機づけですが、実は表層的な動機ではあまり意味がないとも言われています。

例えば受験であれば、「良い大学に合格したい」は、表層的な動機付けです。

表層的動機づけよりは、もっと深掘りして、

  • なぜ良い大学に合格したいか?
    → 良い大学を出た方が、将来の選択肢が広がるから
  • なぜ将来の選択肢を広げたいのか?
    → 今はまだやりたいことがわからないから、選択肢は多く欲しい
  • やりたいことって、どうしたらわかるの?
    → 勉強が得意な人や、優秀な人に囲まれていたら、見つかるかも!

のように、自分がなぜそれをやりたいのか? を探っていくことが大事です。

実際に僕が英語を勉強しようと思った理由は…

  • 英語を勉強すると、世界が広がる!
    → 職業選択の幅が広がる
    → 未翻訳の本を読める
    → 多文化に触れて、多様な刺激が味わえる
    → 留学に行きたくなったら、すぐ行ける (IELSという英語の資格が必要)
    → 海外の流行をいち早く日本に輸入できる
    → 英語圏への旅行がより楽しくなりそう
  • 自分の苦手を克服することで、自信になる
    → 20代のうちに、自分が一番苦手な英語を克服したい
    → 「戦略的にやれば、突破できる!」という経験を積みたい
    → 成功体験を得られれば、自信に繋がる
    → 自信が持てれば、チャレンジに繋がる
    → チャレンジができれば、もっと楽しい経験ができるかも!
  • 自分の作品を世界に発信できる
    → アート市場はアメリカ・ヨーロッパがダントツで大きい
    → 大きい市場への投入機会が得られる
    → 海外で流行ったら、日本でも流行る
    → 海外展示でトラブルにあっても、問題解決ができる

といった深い理由へと繋がります。

好奇心と記憶力の関係

動機づけが大事というお話は、勉強法の解説本にはよく書いてあることです。

しかし、なぜ動機づけが大事なのか? については学者の中でも意見が別れています。

例えば動機づけには、ご褒美 (報酬) などを得られる「外発的動機づけ」と、好奇心・向上心からくる「内発的動機づけ」があります。

  1. 1971年、エドワード・デシの研究では「報酬を与え続けていると、報酬をもらえなくなると難しいパズルを解くのをやめてしまう」という負の側面を指摘 (アンダーマイニング効果)
  2. 1996年、エイサンベルガーとキャメロンの研究では「外発的動機づけであっても、金銭ではなく褒め言葉などの報酬はやる気を維持させる」としてアンダーマイニング効果を一部否定
  3. 2007年、デュエックの研究では、褒める報酬も「頭がいいね」を使うとカンニングなどの不正を誘発 (「頭が悪いと思われたくないので、テストの点を上げるための手段を選ばなくなる」と推察) し、「難しいのに頑張ったね」と努力を褒めると内発的動機を誘発
[参考] 竹内龍人, (2019),『進化する勉強法』誠文堂新光社

僕自身は、動機づけが重要とされるのは勉強に対する好奇心を育てるのが目的ではないかと思っています。

好奇心が高いと記憶力が向上する

2014年のカルフォルニア大学の研究では、トリビアクイズのようなちょっとした謎と一緒に、人の写真を覚えるテストを実施したところ、普通に顔を覚えた被験者より、2倍も成績が向上したそうです。

何か興味があるものに触れると、私たちは好奇心をかき立てられ、脳の中の報酬系と呼ばれるエリアが活性化します。報酬系は人間のモチベーションをつかさどり、この働きが活発になるほどあなたのやる気はアップします。

 加えて、脳の報酬系は海馬という部位に隣接しているのがポイントです。

(中略)

 海馬は人間の記憶力に大きな役割を果たすエリアですから、まわりまわって、トリビアクイズをすると記憶力が倍になる訳です。

[引用] メンタリストDaiGo (2019)『超効率勉強法』学研プラス

ゲームのキャラクターなんかでも、自分が好きだと勝手に覚えてしまうものです。

ポケモン700匹の名前を意図せず覚えられても、興味がないと歴史上の人物700人ってなかなか覚えられないのではないでしょうか?

いずれにせよ自分が興味ある分野は勝手に覚えてしまうので、勉強そのものに興味を持つことは、すごく大切なことだと考えています

まとめ

勉強を続けて、成果を出すって本当に大変なことです。

なので少しでも効果や効率を上げるためには…

  • そもそも自分はなんで勉強しているのか?
  • 勉強をすると何を得られるのか?
  • 勉強は自分にとってどんな点でワクワクできるか?

みたいなことを、じっくり考えて整理しておくと良いのではないでしょうか。



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