【2018年7月 大幅な加筆修正をしました】
読書ノートの作り方
勉強を目的として読んだ本を活かすには、読んだ本の中で実践したい、覚えておきたいことを頭に残すことが必要です。
しかし読書ノートを書こうと思っても、なかなか続かない人も多いのではないでしょうか?
読書ノートを続けるには、何よりも簡単なことから、徐々にステップアップしていくことが必要です。
- まずはこれだけ! 読んだ本のタイトル、作者名、読了日を書く
- できればこれも! 一言メモ
- 次はこれ! 付箋の活用
- 最後にできれば! 読んだ本リストを作る
最初から完璧を目指さず、1から順に、できれば4まで、最低3まで実践できるようになれば、読んだ本を自分のために活用できるようになります。
実践してみる
1. 読んだ本のタイトル、作者名、読了日を書く
まずは最低限、
- 本のタイトル
- 作者名
- 読了日
これだけはメモしましょう。1分でできることから始めることが大切です。
これさえわかればネットで再検索ができ、いざというときに思い出せます。
さらに日付の記入は、時間記憶と本の結びつけを強め、内容を思い出しやすくなるのでぜひ実践してほしいと思います。
一度読めば、内容を全部覚えていなくても、その本が「自分の役に立ちそうか、立たなそうかだけは思い出せる感覚」が大切です。
ところが人の記憶は曖昧なので、本のタイトルと漠然とした内容を覚えていなければ、役に立ちそうか (もう一度読もうと思えるか) さえ思い出せません。
まずは
- 本のタイトル
- 作者名
- 読了日
だけをメモしましょう。
2. 一言メモ
タイトル、作者、読んだ日付をメモできるようになったら、次は「本を読んで感じたことを一言添える」というのをやってもらいたいと思います。
「タイトル + 時間記憶 + その時の感情」の3つがセットになると、さらに強力な記憶のネットワークが形成されます。
メモの内容は、
- これは覚えておきたいと思った、重要な点
- ここに感動した
- 面白かった
- つまらなかった。時間の無駄。
なんでも良いです。
完璧にやる必要はありません。僕は書くことが思い浮かばず、空白にすることもあります。
少しずつやっていきましょう。
3. 付箋の活用
本格的に本を活かしたいと思うようになったら、付箋の活用をオススメしています。
読み始める前の準備
まずは本に小さな付箋をつけておきます。
これは本の中で大切、覚えておきたいところをマークしながら読むためです。
僕が使用している付箋はこちら。
本を読むとき、メモを取りながら読むと良いと言われます。
しかし実際は電車での移動、ちょっとした空き時間、本を読むためにペンやメモを取り出すのは面倒で、なかなか上手くいきませんでした。
ページの角を折ること (ドッグイヤー) でマークする人もいますが、図書館から借りた本ではできない。でも付箋だと簡単につけはずしができ、跡が残らないのでオススメです。
僕は一回の読書で付箋は7枚までと決めています。
なぜ7枚か? これは独自ルールですが、一冊の本から多くを学ぼうと欲張ると、吸収しきれず、あとでメモを書き写すのが面倒だからです (面倒なことは極力排除しましょう)。
個人的には一回の読書メモは、最大7つぐらいがちょうど良いと思っています。もちろん3つでも、4つもで問題ないです。読んだ本から1個でも学びがあれば、十分と考えると良いと思います。
自分がメモしたい部分に付箋を貼る
あとは読み進めながら、「ここはメモしたい!」と思ったところに付箋をつけます。
読み終わったらノートにメモする
ノートには先の通り、最低限
- タイトル
- 作者名
- 読了日
できれば、加えて
- 一言のメモ
- 付箋をつけた場所 (とページ数。あとで確認できます)
- 必要な場合は図のコピー
を書き込めば、完璧な読書ノートになります。
4. 読んだ本リストを作る
最後に、できればノートに読んだ本リストを作ることがオススメです。理由は「これだけ本を読んだ! (= 勉強した)」という努力の蓄積が可視化されるからです。
楽しく勉強をする方法として、努力の蓄積を目に見える形にすることをオススメしています。
僕は自分のノートに読書メモリストを貼っています。
書き込むだけで、
- 読了日
- タイトル
- 作者名
- 出版社
- メモ
- リスト
が1ヶ所で作れます。
昔はエクセル管理していましたが、今はノートの方が手軽なのでノートに集約しています。こちらの方がやりやすい方もいると思います。
お好みでお選びください。
読書の専用ノートはオススメしない
読書専用ノートは、読んだ本を管理するにはオススメですが、得た知識・アイディアを実生活に活かすという面ではオススメできません。
こちらの記事でもお伝えしていますが、ノートを一冊に集約すると、普段のメモと読書メモが記憶の中で混ざり、新しいアイディア・閃きへと繋がります。
さらに1冊にまとめるとノートの持ち運びが楽で、続けやすいという利点もあります。
元ネタはこちら。
まとめ
読書ノートは最初から完璧を目指さず、「最低限のライン」から始めていきましょう。
- まずはこれだけ! 読んだ本のタイトル、作者名、読了日を書く
- できればこれも! 一言メモ
- 次はこれ! 付箋の活用
- 最後にできれば! 読んだ本リストを作る
1から順に、できれば4まで、最低3まで実践できるようになれば、読んだ本を自分のために活用できるようになります。
人にとって設備投資にあたるものは学ぶことだ。その一番効率的な方法は読書である。著者が汗水たらして書いたものが千円か2千円で買える。読書は限りある人生で、最大最良にして最も安上がりの投資だ。
松本 晃 (元カルビーCEO, 現ライザップCEO)
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