勉強・読書・練習は始めるまでがつらい
心理学に基づく20秒ルールで、いい習慣を身につけよう
勉強や読書、または何かを練習するときは、人によってはつらいと思うかもしれません。
これは誰でも同じで、もちろん僕も勉強や練習を辛いと思います。
でも始めるまではすごくエネルギーが必要でも、はじめてしまうと、意外と集中できた! という経験をした方は多いのではないでしょうか?
何かを始めたい、習慣化したいという方には、勉強も練習も、20秒以内で始められるよう準備しておく、「20秒ルール」がとても有効です。
『20秒ルール』とは?
練習や勉強など、始めるまでにエネルギーが必要なことを習慣化する確率をあげるための方法です。
習慣化したいこと (勉強や練習、読書など) を、20秒以内に始められる状態で保存しておくことが大切です。
例えば、朝起きて勉強したいときは、寝る前に教科書とノートを開き、ペンを机に置いておくといったことです。
とてもシンプルなルールですが、これはとても役にたちます。
基本的に人の脳は楽をしたがる怠け者で、とにかく「最も抵抗の少ない道」へと流れようとします。
そこでハーバード大学出身の心理学者、ショーン・エイカー氏は、この『20秒ルール』を考えました。
ギターを上手くなりたかったショーン氏は、ギターの練習をしようと思うものの、なかなか練習の習慣化ができません。3週間続けようとする計画表を作るも、1日以上チェックが続きませんでした。
私はそのときの状況をよく思い返してみた。ギターはクローゼットの中にしまってあった。いつも座る場所からは目に入らないし、手も届かない。
(中略)
私はクロゼットから再びギターを取り出し、二ドル投資してギタースタンドを買ってきた。そしてギターを今度はリビングの真ん中に置いた。以前はギターを手にするのに二〇秒かかったが、いまは瞬間的に手に取ることができる。これ以外には、前のときと何一つ変えていない。それでも三週間後、私は二一個のチェックがついた計画表を誇らしげに手にしていた。
[引用]ショーン・エイカー, (2011), 『幸福優位の7つの法則』
20秒ルールの応用
ギターの場合は、ギターケースからギターをとりだしておき、チューニングも済ました状態で、イス、譜面とセットで用意しておきます。
勉強の場合は、教科書とノート、筆記具を机の上に出した状態で、いつでも勉強が始められるようにしておくと良いと思います。
早朝のジョギングを習慣化したい人は、寝間着をジャージにしておいて、起きたらすぐ走りにいける状態にしておくといいでしょう。
20秒ルールの実践
僕は切り絵アーティストなので、コンスタントに切り絵作業をしたいと考えています。
作業は朝起きて進めることが多いので、起きたらすぐに切り絵を始められる状態で寝ています。
この状態であれば、起きたらイスに座り、無理やりカッターを動かし始めれば切り絵を始められます。
『20秒ルール』を導入してから、始めるまでの初速エネルギー消費を抑え、動き出したが早くなったことを実感しています。
準備というハードルをなくす
実践すると実感してもらえると思いますが、人は何かを「始めたい」と思ったとき、最もネックとなるのは準備段階です。
「あれを始めるには、準備が必要」
「Aをやるには、Bをしなきゃ…」
例えそれが教科書を取り出す、ギターをケースから出すといった些細な行動でも、人はそれだけでやる気を失ってしまうものです。
「明日は仕事から帰ったら、勉強する!」
「明日こそは、ギターの練習をする!」
「明日は起きたら切り絵をやる!」
そのために前日に準備をしておくだけで、驚くほど行動力が上がります。
簡単にできます。
ぜひ、今日から試してみてください。
参考書籍
20秒ルール以外にも、人生を幸福にする素敵なテクニックが紹介されています。オススメです。
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