デザイン・フェスタ Vol. 49お疲れ様でした!
今回も楽しく出展させていただき、運営のみなさま、ブースにお越し下さったみなさま、本当にありがとうございました。
さて、Vol. 49も自分のための備忘録兼、デザフェスのレポートをしていきたいと思います。
前回のレポートはこちらになります。かなりボリュームがあるので、本当に興味のある方のみご覧ください。
[参考リンク]>>>【デザフェス】無名アーティストが、700人集まるブースを作るまで目次
Vol. 49のテーマ【MAGIC!】
デザフェスのコンセプト
ブースのコンセプトはVol. 48と同じで、【「珍しいものを見れた!」という体験の提供】にしました。
デザフェスはお祭りなので、出展者としてたくさんの人に「楽しい!」という体験をしてもらいたいと思っています。
ではデザフェスに来てくれた方に、僕が提供できる楽しさって何だろう? を考えてみると、
- 切り絵という (ちょっと) 珍しいアート作品
- 切り絵の中でも、建物という珍しいテーマ
の2つが、僕が提供できる価値だと思っています。
そこでデザフェスでは、【「珍しいものを見れた!」という体験の提供】をゴールにし、ブースの設計を行いました。
【MAGIC!】
僕はデザインフェスタに出展するとき、コンセプトと同時にテーマを設けています。
第48回では【再生】というテーマでしたが、今回は【MAGIC!】というテーマにしました。
【MAGIC!】になった理由は、前回デザフェスに出展したとき、作品に光を当て、影を浮かべるパフォーマンスが評判だったことをヒントにしました。
ブースの前を通った方々で「なにあれ? マジックみたい!」と言ってくださる方が多く、切り絵は表現の仕方次第で、絵を空中に浮かばせる手段になるんだと気づきました。
そこで今回は作品を手に持ち、空中に浮かべることでまるで絵が絵が浮かんでいるようなパフォーマンスを実施し、マジック感を演出しました。
このパフォーマンスが 目に止まったのか、今回のブース来場者数は展開を大幅に上回り1600人の方に作品を見ていただけました。
ブースの改善
こちらが前回のブースの様子です。Mブースを借り、L字の壁で構成しました。
しかしこの構成だと、せっかく興味を持ってくださった方が、作品に近づいて見辛いという導線上の欠陥がありました。
隣のブースと机の間を抜け作品に近づくには、見えない心理的な壁が存在してしまいました。
そこで今回はSブースを横に連結し、作品に近づいて見やすいようにしました。
こちらは目論見通り、興味をもって作品に近づいてくださる方がグッと増えました。
そして人が集まっているブースには、さらに集中的に人が集まる傾向があります。
そのため、興味を持ってくれた方を、いかにストレスなくブース内に誘導できるかがカギになると実感しました。
ブース来場者数の分析
Vol. 48との比較
先にお断りしておくと、デザフェスの楽しみ方は出展者も来場者も様々なので、一口にブース来場者数の多いブースが良いというわけではありません。
ただ、僕の場合はデザフェスに出展するたびに目標来場者数を自分で設定しています。
これは後から自分のブース作りを反省するための材料となるからです。
仮説 → 仮の目標設定 → 実践 → 目標との乖離を比較 → 次回の反省
という手順で次の企画に活かしています。
Vol. 48では、「デザフェス全来場者数60000人の1%、600人が集まるブースを作る」という目標を設定し、実際は700名の方にきていただけました。
そこでVol. 49も引き続き「目標来場者数 600人」を目標としました。
しかし蓋を開けてみると、実際の来場者数は1634名、前回の2.3倍という異常な数値だったので、この理由を考察してみます。
仮説1. ブーススペースが2倍になったから
今回はSブースを2つ繋いだため、壁面積が2倍でした。
そのため一度に作品を鑑賞できる人数も、およそ倍になっています。
ブースの構成上、人が入りやすい導線が設計できたので、それがうまくいったケース。
仮説2. 人通りの多いスペースだったから
デザイフェスの会場、東京ビックサイトの構成上、人通りができやすい場所、できにくい場所が存在します。
デザフェスで割り当てられるスペースはクジで決まるため、残念ながら自分で選ぶことができません。
前回は人通りの少ない場所で、今回はたまたま人通りが多く、運良くブース来場者数が増えた可能性もあります。
仮説3. Twitterやウェブサイトの宣伝がうまくいったから
デザフェスではあらかじめ行きたいブースをチェックし、回る方が多くいらっしゃいます。そのときの情報源のほとんどは、ウェブサイトとTwitterの宣伝だと推察しています (「サイトで見てきました」という方が多いため)。
実はVol. 48では、ウェブサイトの登録もTwitterの宣伝も怠って (失念して) しまいました。
今回は忘れずにTwitterで宣伝したところ、かなり多くの方にブースを認知していただけたようです。
【ブース番号】F-156, 157
【出展日】両日
【出展名】黒沼弥生荘厳な建造物を、超繊細な切り絵で表現しました。
コンセプトは「シンプルに視て、シャープにする」作品展示やポストカードの販売を実施。
どなたでもお気軽に楽しめる空間を作り、お待ちしております。@designfesta #デザフェス pic.twitter.com/n7sls7SZ8G
— 黒沼弥生 (@yayoi_zzz) 2019年5月4日
ブース来場者数の大幅な増加の直接的な原因かはわかりませんが、Vol. 48よりも「ウェブで見てきました」という方が増えた印象でした。
こういった地道な宣伝も、実はとても大事な活動だと実感し、次回以降も忘れずにコツコツ行っていこうと思いました。
Vol. 49の反省
作品配置の検討
今回一番惜しかったと思ったのは、壁への作品配置です。
上の図のように、壁に対して均等に作品を配置すると、見た目上は整ったブースになります。
しかし実際は、僕が作品についてご説明することが多く、作品の前に立つ機会がよくありました。
そうすると僕が立ったとき、僕の後ろの作品が見えなくなってしまいます。これは大きな機会損失です。
次回は壁に対して不均一でも、人が立つスペースを考慮して配置した方が、より良くなるのではないかと思います。
まとめ
Vol. 48と比較して、大きくブース来場者数が増えました。
その理由としては
- 仮説1. ブーススペースが2倍になったから
- 仮説2. 人通りの多いスペースだったから
- 仮説3. Twitterやウェブサイトの宣伝がうまくいったから
が考えられますが、現時点ではどれも仮説の域を出ません。
次回出展する際は、さらに人に「面白い!」と言ってもらえるものを提供できるよう、これらの気づきや反省を活かしたいです。
よりよい体験を提供できるよう、また改めて活動頑張りたいと思います。
今後とも、どうぞよろしくお願い致します。
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