デザフェスレポート、最終回となります。
これまでのレポートはこちら。
最終回の今回は、初出展を通しての反省点をあげていきます。
「これから初めて出展します!」という方の参考になる点が少しでもあれば幸いです。
1. Sブースは思ったよりもスペースが無い
はい、一番最初に思ったのはこれです。
図面を引いてサイズ等は確認していましたが、実際に現場に立ってみると壁や机に圧迫され、驚くほどスペースが無い!
特に混み合う時間帯など、ブースが混雑する状況下でもお客様に整列していただき、通路を塞がないように誘導するのはブース責任者のお仕事になります。
「どこでお客様とお話して、どこでお会計して、どこでラッピングして…」というのは机上の空論だと気づきました。
実経験、大事。こればかりは経験してみなければわかりませんでした。次回にこの経験を生かしたいです。
あとは切り絵の送り先の伝票を書いていただく際に、机などを用意できませんでした (スペースの関係上)。もう少しお客様に配慮したブースレイアウトを考えようと思いました。
2. 搬入の段取りが悪かった
当日は長期旅行用のスーツケースで搬入を行いました。
展示作品、工具など、後先考えずにとりあえず押し込んだので、中身がぐちゃぐちゃな状態での搬入となってしまいました。
近隣ブースに侵入してしまうので、中身を全て出して作業するわけにはいかず、「〇〇どこしまったっけ?」「テーブルクロス使いたいのに、荷物の一番下じゃないか!」みたいなテンパり方をしました。
搬出はしまうだけなので楽ですが、搬入の段取りはよく考えながら荷造りした方が良いです (私の片付けが下手というのもありますが…)。
あと搬入の荷物は極力減らす方向で考えようと思いました。
ただでさえスペースが圧迫されますし、何より電車での移動が鬼辛かったです。
「あれば使うかも?」と思ってトンカチやバールなども持ち込みましたが 、全く使用せず (スーツケース重すぎて、体力の消耗もあり、帰りに最寄駅からタクシー使用)。
少ない荷物で、スムーズな搬入。これが次回の目標です。
3. 売り子さんへの指示書、値段の早見表の用意
今回、知り合いに頼んでボランティア参加してもらいました (いわゆる売り子さん)。
私のブースは切り絵を後日発送で承っていたため、購入者の方に伝票を書いてもらうなど、少し複雑な作業がありました。
そういった多少複雑な作業でも、売り子さんとスムーズに共有するためにもわかりやすい指示書などは用意しておくべきだったと反省。
値段の早見表は作っていたのですが、ファイルが破損しており、当日印刷できませんでした。
これだからデータは信用できねぇ。
何事も余裕を持って準備を進めましょう (教訓)。
4. デザフェス会場での作業を極力減らそう
今回、看板には紙を切り絵抜いた文字を使用しました。
これ実際には後ろに紐をテープで貼り付け、ブースに吊り下げたのですが、会場で作業すると、普段の作業場で作業するペースの2倍はかかります。
当たり前ですが、机は自由に使えず、限られたスペースの中での作業って思ったよりも手間取ります。
「間に合わない! 会場で仕上げよう!」というのは、思い通りにいかないと思った方が良いでしょう。
何事も余裕を持って準備を進めましょう (教訓)。
会場に着いたらセッティングだけ、という状況にしておくことが大切です。
5. 適切な値段設定
今回新たな試みとして「建築動物切り絵」という作品を作りました。
コンセプトとしては「とにかく安価に、切り絵を見て、買って、飾ってもらいたい」ということです。
結果としては上々で、デザフェス開始4時間で完売しました (ご購入下さった方、本当にありがとうございます)。
ただこちらの作品、売値¥300という制作時間 (人件費) を完全に無視した値段設定にしており、「適正価格か?」と言われればかなり疑問が残るところ。実際に他の作家さんから「安すぎるのでは?」というお話も頂きました。
「材料費さえまかなえれば良い」「作家としてのモチベーション維持のためにも、ある程度制作の手間を値段に反映したい」というのは作家さんの間でも意見が割れるところだと思います。
安くても売れれば良いのか、少し値上げしても適正価格で売りたいのか、その辺は私自身が作家として未だに頭を悩ませています。
値段に関しては、いろいろ試験的に試している最中です。
以上が今回のデザフェスでの反省点になります。
今回の課題を克服し、次回より良い展示会にするためにも頑張りたいと思います。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
では、そんな感じで!
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