【展示会】切り絵でアート都市ロンドンへの挑戦「武器としての英語」




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2017年10月24日から28日、イギリスロンドンで開催された国際アートコンペ「EWAAC 2017」で切り絵作品が展示されました。結果は「Contemporary Ⅱ (現代アート部門)」で奨励賞を受賞。たくさんの方に応援頂きました。この場を借りて深謝致します。ありがとうございました。

ただ、これらの結果は審査員の方との相性もあるので、運の要素が少なからず含まれると思います。結果は結果。それよりも重要なことは「挑戦すること」というのが私の考えです。まずは応募しなければ、絶対に結果は得られないですからね。

というわけで、先日から「世界へアート (切り絵) で挑戦する」をテーマに記事を書いています。

1. 【展示会】切り絵でイギリス出展を目指した理由ときっかけ

2. 【展示会】切り絵のイギリス展示までの情報収集と流れ

第3回は、イギリス開催のアート展に挑戦したマインドの土台となる英語学習の必要性に関して述べます。

英語さえ話せれば、世界との距離は短くなる

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世界でアートの本場といえば? ニューヨーク、パリ、ロンドン…もちろん、日本も浮世絵など、世界に誇れるアートの本場です。

ただ日本国内だけで活動していると、いつかは世界に目を向けてみたい…と思いませんか? 私は思いました。ヨーロッパのゴシック建築が好きで、ゴシック建築切り絵をヨーロッパの人に見てもらったら、何か感じてもらえるだろうか?…それを知るには実際に世界に出てみるのが一番良いと思い、2017年初頭から活動してきました。

と言っても、世界進出となると難しそう、敷居が高そう…そう思われる方が多いと思います。私も半年前までは世界でアートに関われるとは夢にも思っていませんでした。その障壁の一つに、言語の壁があると思います

言語の本当の壁は「できない」という心理の壁

今回の展示会では作品の搬入を運営の方々にお任せしてしまったので、実質私が運営に携わったことは、日本から国際便を手配するだけ。今まで郵便局で荷物を配送したことのある人であれば、誰でもできます。

それでも世界での作品出展が高い壁に見えるのは、心理的な面が大きいのではないかと思います。主催者との英語でのやりとり (主にメール)、世界で一番入国審査が厳しいと言われる主催国、イギリスへの渡航など。

これらの課題をクリアするにあたり、「英語をちゃんと勉強してるから、大丈夫!」という心理的なベースが非常に助けとなりました。

目標をかかげ、毎日1時間勉強

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「イギリスで切り絵を展示する」という目標を立てたのが年明け、2017年初頭。この頃は具体的な方法も、目処も全く立っていませんでした。実際に応募手続きを始めたのはそれから半年後、2017年の6月です。

目標を掲げてからの半年間、すなわち展示会へ応募するよりずっと前から、毎朝職場へ行く前に1時間英語の勉強をすると決め、実践していました

勉強って、できる人にとっては面白いんですけど、できない人には全く面白くないんですよね…。かくいう私は、大学受験模試で英語偏差値36をとったことがあるぐらい、英語が超苦手 (好きでしたけどね)。最後に英語の勉強をしたのは大学院入試のときなので、かれこれ数年前…覚えた単語なんて全部忘れています。0スタートでした。なかなか辛かったです。

ビジネスなどで「英語の勉強をしよう」と思っても続かない人は多いと思います。理由ははっきりしていて、必要に迫られていないから。英語を話さなければ死ぬ…ヨーロッパのど真ん中で置き去りになるぐらいの状況でないと、人はなかなか英語を話す機会に恵まれません。

その中で私が10ヶ月間、毎日コツコツ勉強し続けられた理由は本気で切り絵でヨーロッパ進出を目指したいと思ったから。自慢に聞こえるてしまうかもしれませんが、それだけ必死で、それだけ本気でした。

元プロサッカー選手の中田英寿さんは、高校生の頃イタリア・セリエAで活躍する姿をイメージし、移動中のバスの中イタリア語を勉強していたというエピソード。それがすごく印象的で、自分もスケールは小さいですが頑張ろうと思いました。

一歩踏み出してみたら、何とかなりました

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勉強といっても、ひたすら単語帳の例文を暗記してただけです。もちろんネイティブのようには聞き取れないですし、話すこともできません。特にホテルのレセプションの人。話すスピード早すぎ…。

ただ、日本を出発する前に「まぁあれだけ勉強したら大丈夫でしょう」という謎の自信を持ち、イギリスへ渡った結果、案外何とかなるなというのが私の感想です。

特に

「Pardon? (もう一度言ってもらえますか)」

「Please, speak more slowly. (もう少しゆっくり話してもらえますか)」

この2語さえ言えれば、あとはジェスチャーも交えれば、正直どうとでもなると実感しました。

英語の勉強 = 挑戦への意欲

そんなわけで、実際は勉強したところで、話す方は比較的うまくいっても、聞き取る方はあまりうまくはいきませんでした。

でも「あれだけ勉強したし!」という前向きな気持ちが、海外出展にあたり私の行動を支えてくれたことは紛れもない事実です。

ネイティブのような理想的な会話はできなくても、「アートで海外に行くことはできる! そのための武器 (という名の心の支え) を手に入れるため、手始めに英語を勉強する!」そういうマインドの大切さが、これから海外を目指すアーティストの方々に伝われば幸いです。

次なる目標

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実際にイギリスに行ってみて、やはり聞き取り (リスニング) が追いつかないなぁ…と痛感しました。今はSkypeで講師と話せる英会話教室などもあるので、来月あたり受講してみようかと考えています。

そして、いずれは日本と世界で活動する作家になれれば…なんて密かに考えていたりします。

[追記] 帰国子女の友人曰く、イギリス英語とオーストラリア英語は特に聞き取りづらいそうです。逆にいえば、イギリス英語を聞き取れれば英語はマスターしたも同然だそうです。もうちょい頑張ろうと思いました。

 

では、そんな感じで!



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